澎湖諸島が中国に占領された状態で台湾は抵抗をやめない

日米同盟を機能させる上で、米国とのコミュニケーションは十分に取れているでしょうか。

松田:3つの観点から考える必要があります。1つ目は、平素から台湾有事に対して、日米同盟がどのような対応をするかについて、緊密に協議する必要があります。必要に応じて、関係する国・地域がそれに何らかの形で加わる必要もあります。報道によると、こうした調整が十分になされていないようです。こうした緊密な協議の結果、必要なら予算措置を取り、装備の変更にも踏みきり、教育訓練なども変えていく必要があります。

 2つ目は、あらゆる事態を想定して関係国・地域との戦略対話を進めることです。仮に台湾有事に米国が介入し、日本が後方支援する状況に直面したとして、誰がこの紛争に終止符を打つのでしょうか。日米中がやめたいと考えても、台湾が同意しなければ、紛争は継続します。

 澎湖諸島が中国に占領された状態にあれば、台湾はそのタイミングで紛争を終わらせたがらず、その間、日本はダメージを受け続けます。また、中国は台湾有事のついでに尖閣諸島を奪取するでしょう。仮に尖閣諸島を奪取されたら、今度は日本が、そこで紛争を終わらせるわけにはいかなくなります。

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