読者からの要望をもとに取材を行い、記事化を目指す本コーナー。第1回第2回は都合によりこちらでテーマ設定を行っていたが、第3回目となる今回からはようやくコラムの目的通りに読者の質問に答える形にさせていただく。

 今回のテーマはジョウモンジンさんからいただいた「中国製マスクの供給は増えてきたが、日本製のマスクは依然として品薄のようだ。その辺の状況はどうなっているのか」。果たして、本当に日本製マスクはないのだろうか。

日本製マスクはどこへ行った?

 一時期はどこのドラッグストアや量販店にも見当たらなかったマスク。7月上旬、手始めに東京都内のドラッグストア10店舗を回ってみると、どの店にも7枚入りなどの小分けされた商品や、箱に梱包(こんぽう)された50枚入りなどが並んでいた。「一家族あたり5個まで」などと品薄だった時期のように購入制限を設けている店舗もあったが、あえて「こちら点数制限ありません」との掲示をしている店もあった。確かにマスクの需給バランスは改善しているようだ。

 ではテーマである日本製のマスクはどうか。訪れた店舗のうち、日本製を明示している商品を販売していたのは1店舗のみだった。生産国を表示していない製品もあったため、そうした商品の中に日本製のものが含まれている可能性は否定できないが、日本製になかなかお目にかかれない状況にはあるのかもしれない。対して、中国製と書かれた商品はほとんどの店舗で見られた。

都内のドラッグストア。マスクは多く販売されていたが、この店には日本製は陳列されていなかった
都内のドラッグストア。マスクは多く販売されていたが、この店には日本製は陳列されていなかった

 どうして日本製が店頭に少ないのか。供給サイドに事情があるのではないかと考え、マスクの製造会社でつくる日本衛生材料工業連合会(日衛連、東京・港)に聞いてみた。

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