日産自動車は7月15日、日本で2021年に発売する新型EV(電気自動車)「アリア」の発表に合わせ、ブランドロゴの刷新を発表した。日産がこれから投入する新型車には、この新たなロゴが使われることになる。
参考記事:日産、「アリア」で初のEV専用車台 テスラと戦う日本発
日産のブランドロゴのデザインは「旭日昇天(きょくじつしょうてん)を表す円」をベースにしている。そのコンセプトと、円を「NISSAN」の文字が貫く基本的な構造は以前と変わらないが、新たなロゴでは線を立体感のあるものから細くした。全体的にシンプルですっきりとした印象となる。日産でグローバルデザインを担当するアルフォンソ・アルバイサ専務執行役員は「スマートフォンをはじめ、デジタル画面でロゴがどう見えるかを考えた」と話す。


以前のロゴはカルロス・ゴーン元会長時代の2001年から使用されていたもの。今回の刷新は、検査不正問題やゴーン氏の逮捕、さらに経営の混乱や値引き販売などで毀損したブランド力の再建に向けた一歩となる。
アルバイサ氏が強調するのは、原点への回帰だ。ロゴの刷新では「創業者・鮎川(義介)氏の姿勢に立ち戻って、将来を考えた」とし、「日産は様々な問題を抱えてきたが、素晴らしい車を作ってきた。そのDNAに立ち返る」という。

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