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日産は立ち上がれるか

完結
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ロゴも刷新 日産、デザイン改革のキーマンが語る「日本回帰」
日産自動車が19年ぶりにブランドロゴを刷新した。販売不振に苦しむ日産は今後、18カ月で12の新車を投入する。ブランドイメージの回復が急務になるなか、新たなロゴや新たなデザインコンセプトは復活に向けた一歩になるのか。
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「日産は信頼回復を」 株主の叱責で諭された基本姿勢
日産自動車は6月29日、横浜市内で定時株主総会を開催した。2019年度に約6700億円の最終赤字を計上し、期末配当は無配。株価は1年前の半分に落ち、20年度以降も回復の見通しは立っていない。そんな状況で株主が問いかけたの…
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日産改革のキーマン、グプタCOO「台数を目標にはしない」
日産自動車が北米市場で巻き返しを図っている。販売台数を稼ぐために販売奨励金と大口顧客(フリート)への販売に頼り、現在の日産の苦境を形成した元凶だが、世界販売の約3分の1を占める主力市場だ。改革の先頭に立つアシュワニ・グプ…
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日産・内田社長の覚悟「革命なくして信頼戻らず」
検査不正にゴーン前会長逮捕と、混乱続きの日産の経営のバトンを昨年12月に引き継いだ内田誠・日産自動車社長兼CEO(最高経営責任者)。最初の決算は11年ぶりの最終赤字となり、新型コロナウイルスの猛威も重なる逆境に挑む。「社…
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「豊田章男さんのような旗印を」 元日産社員が伝えたかった思い
世界的な販売不振で業績が落ち込む日産自動車。内田誠社長兼CEO(最高経営責任者)を中心とする新たな体制で巻き返しを図るが、懸念されるのが、会社を離れる若手が増えていることだ。何が彼らの心離れを誘うのか。最近日産を辞めた人…
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ゴーン流にも抗った 「技術の日産」の生きる道
日産復活の成否を占う、今後18カ月に投入される12の新モデル。電動化や運転支援といった最新技術なくして反転攻勢は見込めない。長きにわたって掲げてきた「技術の日産」。資本の論理や経営の混乱に翻弄されながらも、開発現場で引き…
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日産元COO、志賀氏が語る「後悔とエール」
1999年に仏ルノーに救われ、ルノーから送り込まれたカルロス・ゴーン氏の指揮のもと、「世界一グループ」へと駆け上がった日産自動車。しかし、上昇軌道は長続きせず、今は商品力の低下とブランドの毀損に苦しんでいる。そのすべてを…
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財務で分析 「外科手術なき」日産復活シナリオ
6712億円の最終赤字──。5月28日に日産自動車が発表した2020年3月期の連結決算。4月末時点で発表した見通しでの最終赤字幅は1000億円程度だった。しかし、結局赤字幅は大きく膨らみ、カルロス・ゴーン元社長が日産リバ…
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ゴーンショック20年 窮地の「日産系」部品と復縁なるか
創業60年の老舗自動車部品メーカーが破綻した。日産自動車の販売不振により受注が減ったことがとどめとなった。1999年の「日産リバイバルプラン」で日産は系列サプライヤーを削減しコストカットに切り込んだが、今年5月末の決算会…
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新車なき膨張の果て 日産、「老兵」頼みの販売現場
生産能力を2割縮小する構造改革プランを打ち出した日産自動車。リストラに伴う損失もあって2020年3月期の業績は約6700億円の最終赤字に転落した。さらに深刻なのは、営業損益が404億円の赤字であるという点だ。ライバルが次…
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[予告]頂点狙い奈落の底へ 日産は立ち上がれるか
5月28日。6700億円の最終赤字に転落した20年3月期の決算を発表した記者会見で、日産の内田誠社長は過去の拡大路線を「失敗」と位置づけ、「反省を今後に生かす」と前を向いた。もちろん、その道にはイバラが生い茂っている。…
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徹底予測2021年 底打ちか奈落か
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不屈の路程
話題の経営者や気鋭の起業家はいかにして自らの経営を確立するに至ったのか。そこにたどり着くまでの道のりは決して順風…
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ロシアを足掛かりに、欧州経済・金融市場の調査を担当して、既に十数年の月日がたちました。英国の欧州連合(EU)離脱…
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1000年企業の肖像
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