崎田:はい、それでいいと思います。
―― そうやってやり方を覚えてから、改めて読むとディティールもがっつり描いてあるので「なるほど」と納得したり、「だったらこういう効果が欲しいなら……」と、考えを広げたりして使います。情報量が基本的に多くて、それを飛ばし読みもできるぐらいの密度で描いてある。
崎田:はい、一応視点の誘導とかも考えています。
―― もちろん、読むほうとの相性もきっとあるんだとは思うんですよ。マンガだと思って読むと、異様に情報量が多くて「うわあぁ~」と圧倒される方もいるでしょうし。
崎田:そうですよね。やっぱり合う人と合わない人がいると思います。すっきり分かりやすい本って、いま、書店さんにいっぱい並んでると思うんですけど、それに慣れている方が読むと「なに、これ!」みたいな感じになっちゃうかなとは思っています。そんな売れ筋とは違う、ちょっといぶし銀なものを作ってしまったかなと思ったんですけど(笑)。
読者のみなさんに育ててもらいました
―― そういう意味では理屈が大好きで、でも読者としてはわがままな読み手であるおっさんの私には「おらぁ読みてぇとこしか読まないけど、いいかい?」みたいな感じで、ちょうどぴったりはまったのかもしれません。
崎田:ありがとうございます。でも、全部自分でできたことではないんです。
ツイッターに投稿し始めてから反応を見ていると、自分がけっこう簡単だと思っていたストレッチが、「意外とみんな、ここができないんだ」とか「こういうふうに解説しても、理解しづらいんだな」ってことが分かったんですね。逆に、「これはみんなできるんだなあ」とか、「気持ちいいんだなあ」ということも分かりました。本当にいろんな意見をもらって、かっこいい言い方すると、フォロワーさんというか、読者のみなさんに育ててもらったみたいな。ちょっとかっこつけてますよね、大丈夫ですか(笑)。
―― もちろん大丈夫です。
崎田:そこでどんどんどんどん追求していったら、こうなっちゃったっていう感じなんです。「いまトピ」の編集さんに、「ウェブ記事では情報が多すぎると読んでもらえない」「一発で伝えるにはこんなイラストで」と相談しながらやっていて、そぎ落とし方も工夫して、そこから伝えるのはちょっとうまくなっていったのかな、とは思うんですけど。
―― 読み物でもあり、マンガでもある。ハイブリッドなんですよね。悪い言い方をすれば、雑種なのかなと思うんですけど、誰でもできることじゃない。
崎田:うれしいです。だって雑種って、丈夫じゃないですか? 猫とか犬とか、長生きできるといわれますよね。長く描けるといいなと思います。
(後編に続く)
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