運動をしていないと、怖い人に声が通らない!

:それは『ハコヅメ』でも描いている通り、訓練が強制的に、ほとんど仕事の1つとして組み込まれているので。

―― あっ、そうか。文字通り仕事で鍛えられるのか。

:なので逃れられない(笑)というのもあったんですけれど、もっと切実な問題として、ちょっと怖そうな人たちと話をするときに……。

―― きっと「ちょっと」じゃないんでしょうけれど。

:自分がまったく運動してない状態のときと、自分がある程度「体をメンテナンスできているな」という状態のときとでは、出てくる言葉も気力も気合も違う。

―― なるほど! 警察の仕事も、業務効率が体調によって大きく左右される。

:そうですね。だらっとしているお巡りさんよりも、ちゃんと自分の体をメンテナンスしているお巡りさんの方がやっぱり仕事もできるし、現場でオーラも違うので。

中身はこのように、原作とインタビューのハイブリッドで進行しております。(「第2章 警察という“会社”で生き残る上司とは」より) (C)泰三子、講談社
中身はこのように、原作とインタビューのハイブリッドで進行しております。(「第2章 警察という“会社”で生き残る上司とは」より) (C)泰三子、講談社
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―― ということは、警察時代は日々のトレーニングを自主的に欠かさずにやっていたと。

:毎朝ではなかったです。できる範囲で仕事が終わってからのランニングだとか、あとは剣道を。

―― そうか。そういえば学生時代から剣道をやっていらっしゃったんですよね。警察官になって時間が不規則になっても、自分の体をコントロールすることは続けていらっしゃった。それをマンガ家になっても維持されている。

:そうなんです。だから、時間を決めて、自分をある程度維持していくという過程が好きだったんだと思います。

(次回に続きます。3月24日掲載予定です)

「お題の一言」で決まる、『ハコヅメ』の打合せ

 女性警察官で10年勤務して、いきなり週刊マンガ誌で連載して、それがドラマ・アニメになって累計400万部の大ヒット?! まさに「異世界転生」クラスの転職を成功させたマンガ家、泰 三子さんにロングインタビュー。警察官とマンガ家、大組織とフリーランスの両極で、サバイバルするための方法論を「ハコヅメ」仕事論として語っていただきました。

 本書の中身は、マンガ家編(デビュー時、ドラマ化時)と、警察官編(働き方編、ジェンダー編)のインタビュー、そしていくつかのコラムです。322ページほどありますが、マンガの名場面を大量に引用しておりますのと、話し言葉で進みますので、サクサク最後までお読みいただけます。おそらく、弊社始まって以来の爆笑ビジネス本になるのでは、と、やっちまった感に苛まれている今日この頃です。

 中身が知りたい方は、以下のリンクからご覧ください。本書のマンガ家編の元になったパートがお読みになれます(書籍ではアップデート、加筆がなされ、マンガの引用が追加されています)。

●「警察は“しょうもない人”が頑張る仕事です
●「警察で学んだ、マンガ家として急成長する方法
●「ドラマもアニメも漫画賞も。『ハコヅメ』、日経ビジネスに凱旋!
●「『今の今まで知らなかった』ハコヅメの伏線に講談社の担当者驚愕
●「『ハコヅメ』ヒットを支える『嫌われることを恐れない』覚悟

この記事はシリーズ「編集Yの「話が長くてすみません」」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。