専用治具を開発し、巻き芯を完全になくす

 リブランディングに当たり、まずは市場を再定義した。エプコテープは旅行や防災備品といった用途を狙っていたが、今回はアウトドアブームに乗り、登山・キャンプなどの市場も含めた。アウトドアテープと商品名を変えたほか、エプコテープの地味なパッケージも見直し、イラストレーターの茂苅恵氏が描いた白熊が登山をしているコミカルで目を引くイラストを採用。アウトドアでは視認性が重視されるため、テープの色を「パステルグリーン」「パステルパープル」といったパステル系や、「ネオンブルー」「ネオンピンク」などのネオンカラー系にしている。パッケージにはチャックを付けて、ほこりなどの付着も防ぐようにした。

段ボール箱の梱包やアウトドア、旅行、防災用品など、携帯性を生かして幅広い用途を狙った(写真提供/ヤマト)(c)mikke design lab.
段ボール箱の梱包やアウトドア、旅行、防災用品など、携帯性を生かして幅広い用途を狙った(写真提供/ヤマト)(c)mikke design lab.
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アウトドアテープをリュックに引っかけておけば、すぐに使える(写真提供/ヤマト)(c)mikke design lab.
アウトドアテープをリュックに引っかけておけば、すぐに使える(写真提供/ヤマト)(c)mikke design lab.
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アウトドアテープで段ボールを梱包すると、かわいいイメージも(写真提供/ヤマト)(c)mikke design lab.
アウトドアテープで段ボールを梱包すると、かわいいイメージも(写真提供/ヤマト)(c)mikke design lab.
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アウトドアテープを旅行バッグの中に入れてもかさばらない(写真提供/ヤマト)(c)mikke design lab.
アウトドアテープを旅行バッグの中に入れてもかさばらない(写真提供/ヤマト)(c)mikke design lab.
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 携帯性をさらに向上させるため、エプコテープでは使っていた巻き芯も今回は完全になくし、さらに平たくしている。ただし巻き芯がないとテープ同士が付着するため、巻き芯の代わりにしたフィルムに貼って巻いている。この工程はずれが生じやすく、開発にとても苦労した点だという。このずれを解消するため専用治具を用意した。

巻き心を完全になくしているため、今までより携帯性に優れる
巻き心を完全になくしているため、今までより携帯性に優れる
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 販売ルートも既存の文具販売ルートに加え、新しくアウトドア向けの販売ルートを開拓した。その一環として、20年11月に開催された「FIELDSTYLE JAMBOREE 2020」に同社として初出展。日本最大のアウトドアやライフスタイルのイベントといわれる同展で、アウトドアテープの認知度向上を狙ったところ、来場者の多くが注目していたという。今後も同様なイベントなどを機会に商品の認知度をさらに高めていく。

20年11月に開催された「FIELDSTYLE JAMBOREE 2020」にヤマトは初出展した(写真提供/ヤマト)(c)mikke design lab.
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(この記事は、日経クロストレンドで9月3日に配信した記事を基に構成しました)

※この記事を含む特集「ヒット文具・ユニーク雑貨のつくり方」は日経クロストレンドに掲載されています。

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