東京駅が選ばれた2つの理由
1つ目は、もともとグランスタ内に、TABETEに掲載している店舗がいくつもあったという点だ。「グランスタを運営する鉄道会館とはすでに連携していたので、TABETEに理解があったのが大きかった」(川越氏)。2つ目は、最も難度の高い駅だった、という理由だ。「JR東日本管内で一番複雑な駅が東京駅。詰め所も複数点在していて、従業員の裏道の動線もまるで迷路。ロジスティクスを組むうえで一番複雑な東京駅でオペレーションを回せたら、他の駅は余裕ですということになりました」(同氏)
こうしてレスキューデリが1月14日にオープンすることが決まった。場所はグランスタ内の従業員休憩室。時間は22時半から23時半のわずか1時間。B2C向けサービスしかなかったTABETEとして、B2B向け初の挑戦ということになる。
運営はITベンチャーとは思えないほど極めてアナログだ。コークッキング側が22時から登録店のベーカリーやおにぎり店にがらがらと台車を押していく。パンなどをキログラム単位で計って金額を算出し、買い取り台帳に付ける。あとは仕入れた食品をいかに売り切るかが、コークッキングの腕の見せどころだ。
そこで活用したのがLINE。駅の従業員に会員登録を募り、開店や売れ行きの状況などを写真付きで送信する仕組みだ。
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