このチャンスを逃せば日本はB級

 今後1~2年で、日本企業の多くがDXを推進できず、スタートアップが生み出す革新も取り入れられないとなれば「失われた30年がまた30年続くことになり、日本はB級とならざるを得ないだろう」(松本氏)。世界では新型コロナウイルスのワクチン接種も始まった。感染症収束に向けた光が見えてきたとしても、一度せきを切った革新の流れは止まらない。ポストコロナ時代に向けて広がる新市場の展望を描く。

リンク集 インデックス
「マーケDX」分野で新しい市場をつくる会社(20社)
「働き方・教育」分野で新しい市場をつくる会社(14社)
「健康・医療」分野で新しい市場をつくる会社(12社)
「生活・金融」分野で新しい市場をつくる会社(13社)
「エンタメ」分野で新しい市場をつくる会社(8社)
「フードテック」分野で新しい市場をつくる会社(12社)
「モビリティー」分野で新しい市場をつくる会社(10社)
「SDGs・ESG」分野で新しい市場をつくる会社(11社)


■「マーケDX」分野で新しい市場をつくる会社(20社)

 10X 

オンラインスーパーDX
 開発不要でオンラインスーパーのアプリを構築できる小売店向けプラットフォームを開発。商品データを連携することで、ラストマイル配送やドライブスルー受け取りなどに対応したネットスーパーを展開できる。20年6月にはイトーヨーカドーのアプリの本格運用を開始した。

 ABAL 

企業の販促活動に使うVR
 複数人が異なる場所からVR(仮想現実)空間に入り、コミュニケーションができる法人向けシステムを提供。VRヘッドセット「Oculus Quest」を使う。店舗の接客体験や社員研修などの利用を想定する。NTTドコモは5Gを使ったパートナーソリューションに採用。

 ACES 

AIによるリアル産業DX
 画像認識によるAI解析で人の行動や感情を読み取る技術を提供し、小売り、マーケティング、セキュリティー、ヘルスケアなどに活用する。野球選手の身体の位置・角度・速度情報を数値定量化することで能力強化やケガの予防に役立てるなど、スポーツ分野でのAI活用も推進している。

 ARaddin 

ARを⽤いた広告やEC
 AR(拡張現実)プラットフォーム「ARaddin」(アラジン)を開発(ZEPPELINから分社化)。ARコンテンツを楽しんでもらい、バーチャル広告を表示するなど、多彩なコミュニケーションを取ることができるサービスを提供する。買い物も行える「ARマーケット」も展開予定。

 Bodygram Japan 

AI身体採寸
 スマホを使って体のサイズを採寸できる技術を開発。身長・体重・性別・年齢の情報に加え、スマホで撮影した全身写真を基にしてAIがボディーラインを自動で検出し、各部位の寸法を推定する。ユニクロ、花王、寝具のエアウィーヴ(東京・千代田)などが採用。

 FUN UP 

アクセサリーD2Cプラットフォーム
 3000種類以上のアクセサリーパーツを組み合わせて、自分オリジナルのブランドアクセサリーをデザインし、販売できるアプリ「monomy」を展開。アクセサリーが購入されると、職人が1点ごとに手作りし、商品が購入者に届く。インフルエンサーのD2Cブランド展開の支援も手掛ける。

 KiZUKAI 

解約防ぐサブスク支援
 LTV(顧客生涯価値)や解約率を改善するための専門ツールを提供。AIがログインや閲覧などの顧客行動を自動分析し「解約の可能性が高い顧客」を抽出。それらの顧客にアクションを取ることで解約を抑止しやすくなる。データ分析の専門知識がなくても利用できる簡単な操作性としている。

 LocationMind 

人流特化型AI
 人流特化型のAIを開発する東大発ベンチャー。地理空間データと交通量などの統計データからノイズを取り除くクレンジング処理や人流データの可視化を手掛ける。人口密度や人々の移動だけでなく、新型コロナウイルス感染症の拡大リスクの分析も担う。

 MESON 

ARグラスを用いた次世代型EC
 AR(拡張現実)グラスを用いた次世代ECサービス開発。ユーザーが自宅でARグラスをかけると、部屋の中にバーチャルな店舗の装飾やモデルが浮かび上がり、衣服を好きな角度から観賞できる。店舗の中でよりリッチなブランド体験をしてもらう、商品の詳細な情報を確認してもらうといった使い方も。

 MONOCO 

物語で伝えるストーリーコマース
 作り手の思いや製作の過程などを物語として紹介し、価値のある品物を販売するストーリーコマースサイト「MONOCO」を運営する。単に製品の情報を伝えるだけでなく、ふんだんに写真を使い、スタッフが実際に使ってみて感じた印象や効果などを丁寧に紹介する。

 picki 

マイクロD2C支援
 アパレルブランドを立ち上げたいインフルエンサーを対象に、デザイナーから縫製工場、生産管理、クリエーティブ制作、SNSによる販売戦略と、アパレルのD2Cに必要なすべてをセットで提供する支援事業を展開。モデルの瀬戸あゆみさんなどがブランド展開済み。

 X Asia 

シェア買いアプリ
 シェア買いアプリ「カウシェ」を20年9月から提供開始。友人や家族など、24時間以内に1人以上が同じ商品の購入を決めると「シェア買い」が成立し、定価の最大70%引きで購入できるECの新たな形を提案。

 クイックゲット 

超速配達コンビニ
 注文から30分以内に商品が届くデジタルストア「QuickGet」を20年9月に正式ローンチ。食品、酒、日用雑貨品まで1000点以上を扱う。リアルなコンビニ店舗よりも詳細な顧客属性や購買サイクルなどのデータが取得できるため、最適なマーチャンダイジングを実現できるとする。

 スキマ デパート 

飲料以外の高単価・高付加価値商品を扱う自販機市場
 100円飲料自販機の事業をベースに、自販機を24時間、非接触の無人販売が可能なコロナ時代の新販路と定義し、スポーツチームやゲームのコラボグッズ、食品、土産などを販売する「自由販売機」を展開。モノを売りたい人と、1坪からの極小スペースを有効活用したい人をマッチングし、データ活用も含めて自販機ビジネスの高付加価値化を目指す。

 スタイラー 

アパレル接客DX
 アパレルのECアプリ「FACY」を試験運用中。周囲半径3キロメートル以内のショップから欲しいアイテムを探し、気になる点があればメッセージ機能を使って店員に質問し、回答を受け取れる。店頭でもアプリ上でも購入できる。本格展開は21年春を予定。

 ダブルフロンティア 

買い物代行プラットフォーム
 買い物代行プラットフォームの「twidy(ツイディ)」を運営。スーパー、ホームセンターなど、連携店舗の商品をtwidyサイトから注文すると、空き時間を有効活用したい地域住民や地元の新聞販売店などの代行スタッフが店舗で買い物し、自宅に届けてくれる。

 ニューワールド 

日本の逸品コマース
 日本中の逸品を集めたECショップ「CRAFT STORE」を展開。新型コロナウイルス感染症拡大による外出自粛が続く中、ちょっとしたお土産を購入する気分を味わいたい人や地域の応援消費ニーズも受けて、利用が拡大している。自宅で楽しめる「CRAFT陶器市」を定期的に実施。

 バニッシュ・スタンダード 

デジタル接客支援サービス
 リアル店舗に所属する販売スタッフが、自社通販サイトやSNS上でコーディネート投稿を行うなど、デジタル接客の支援サービス「STAFF START」を展開。コロナ禍において販売スタッフの接客力の活用、ECの強化策として採用が進み、19年9月~20年8月の流通額は882億円、導入ブランドは1019に達する。アパレルを中心に、コスメやブライダル業界での採用も進む。

 メイキップ 

バーチャル試着、サイズレコメンド
 バーチャル試着&適正サイズのレコメンドサービス「unisize(ユニサイズ)」を展開。すでに国内外120以上のファッション系ECサイトに導入されており、国内シェアトップ。ユニサイズ導入サイトの購入率は平均2.5倍となった他、リピート率のアップ、返品の削減効果が見られる。

 モノカブ 

スニーカーのバーティカルコマース
 多くのスニーカーファンが集う国内最大級のスニーカー特化型CtoCマーケットプレイスを展開。「板寄せ」という証券取引所の売買成立方法を取り入れ、売り買い双方の価格を参照しながら入札と出品それぞれのオファーができる。商品持ち込みに対応するリアル店舗の展開もスタート。

■「働き方・教育」分野で新しい市場をつくる会社(14社)

 ABCash Technologies 

女性のための金融スキル学習
 家計管理や資産運用などお金に関するスキルを学べる女性向けのサービス「ABCash」を運営する。都内6カ所(渋谷・表参道・銀座・丸の内・池袋・新宿)のスタジオで専門コンサルタントによるマンツーマントレーニングが受けられる他、オンラインコースも設け、利用者層が拡大している。

 LegalForce 

AIによる契約書支援
 ユーザー企業が作成した契約書をAIが分析し、不利な条文や欠落条項などを指摘するクラウド型の支援ソフトウエアを開発。弁護士が作成した契約書のひな型や書式集も利用できる。契約書業務にかかる時間を平均3割削減できるとする。

 QBIT Robotics 

しっかりもうける接客ロボ
 コーヒーショップや居酒屋で飲み物を提供するロボットの他、レストラン内で料理を運ぶ配膳用のサービスロボットを運用するための独自システムを開発。今後はビル内で自動走行ロボットを使った館内配送サービスなども手掛けていく。

 RevComm 

AI自動分析付きIP電話
 AIを活用した音声解析機能を持つIP電話「MiiTel」を開発する。会話内容をAIがテキスト化し、営業担当者の話す速度、会話のラリー回数などを定量的なデータとして記録する。トップ営業担当者のデータと比較することで、課題の発見や教育に役立てられる。

 Telexistence 

遠隔ロボでコンビニ商品陳列
 人手不足など社会課題の解決を目指し、遠隔地からの操作で作業ができるロボットを開発。20年9月から東京・港のビル内のコンビニ、ローソンでバックヤードから商品棚への陳列業務をしている。ファミリーマートでも同様の試験運用を進めている。

 Timers 

子育てママ向けキャリア支援
 子供の写真・動画共有アプリや出張撮影サービスに加え、産休中の女性などにウェブやグラフィックデザイナーの短期集中講座を提供し、復帰後のキャリアを支援するスクールを「Famm(ファム)」ブランドとして展開。

 tonari 

遠隔空間共有システム
 離れた拠点にいる相手があたかもそこにいるかのように、自然にコミュニケーションが取れる等身大の映像システムを開発。リモートワークが普及してビデオ会議が一般化する中、よりコミュニケーションを滑らかにできる次世代型のオンラインシステムとして期待されている。

 YOUTRUST 

リファラル採用SNS
 自社の社員が友人や知人を紹介することで優秀な人材の獲得を目指す「リファラル採用」。そのプロセスをSNS化したサービスを運営する。自らの経歴やスキルを入力し、友人を登録、Twitterとの連携などをすると、メッセージ形式でオファーが届く。副業としての募集も多い。

 ZENKIGEN 

オンラインAI採用
 動画で応募でき、ウェブ面接まで行えるオンライン採用システムを提供する。進捗管理も簡単にできるため、導入企業はコロナ禍で拡大。過去の合格者と応募者の特徴をAIを活用して数値化し、応募動画を解析して候補者を抽出する技術の開発も進める。企業の採用活動だけでなく、大学受験時のオンライン面接用途などでも活用が広がっている。

 エピックベース 

AI翻訳&議事録
 AI文字起こしサービス「スマート書記」を展開。オンライン会議では、話者とひも付けたリアルタイムでの文字起こしが可能で、スマホからでも簡単に確認が可能だ。コロナ禍でリモートワークが一般化する中、ニーズが高まっている。

 コネクテッドロボティクス 

ロボで飲食店の労働力支援
 JR中央線・東小金井駅の自動でそばをゆでるロボットや、イトーヨーカドー幕張店(千葉市)のたこ焼きロボット「オクトシェフ」などを開発。飲食店で深刻化している人手不足や長時間労働の問題をテクノロジーで解決することを目指す。

 デジタルシフト 

ナスコンバレー構想
 ワーケーションを導入したい企業に対して、藤和那須リゾート(栃木県那須町)が運営する宿泊施設「那須高原TOWAピュアコテージ in NASU HIGHLAND RESORT」を提供。那須の大自然の環境の中で仕事をしながら、人との交流や、ビジネス機会の創出を促す「ナスコンバレー構想」を展開する。

 ベルフェイス 

オンライン商談支援
 新型コロナウイルス感染症拡大によって、営業の現場に広がっているのがオンライン商談ツール。国内の有力サービスとしてまず挙げられるのが「ベルフェイス」だ。相手に専用の番号やURLを伝えることで即座に商談ができ、その記録は録画して管理できる。新型コロナの影響で、不動産や大手金融などにも利用が一気に拡大したという。

 弁護士ドットコム 

オンライン契約
 DX推進の一端として脱ハンコの動きが広がる中、「eSigning」(電子契約)が普及しつつある。国内でシェアの高いサービスが弁護士ドットコムの「クラウドサイン」。受信者側はクラウドサインを導入していなくても契約できる。

■「健康・医療」分野で新しい市場をつくる会社(12社)

 aba 

排せつセンサー介護支援
 介護現場での重要課題「排せつケア」を支援するため、臭いで排せつを検知する独自の「排せつセンサー」を開発した。さらに時間のパターンを解析することで、おむつ交換の推奨時間を提案する機能も。介護者と要介護者の精神的・肉体的な負担の解決につなげる。

 AMI 

既存の聴診器をしのぐ超聴診器
 心音を可視化し、心電図と同時に測定することで心疾患を診断しやすくする「超聴診器」を開発。その他、専門医がその場にいなくても心音や肺音などの生体音を聞き取る遠隔聴診システムを開発することで、遠隔医療や健康増進を目的にした実証実験に取り組んでいる。

 Bisu 

家庭用尿検査デバイス&アプリ
 IoT尿検査キットを開発するスタートアップ。検査キットの先端部分に少量の尿をかけて分析器に差し込むだけで、すぐにスマホに検査結果が通知される。健康診断などでしか検査をしない人が多い中、日々の健康を見える化できる画期的なツールだ。

 Blue Industries 

生化学分析を活用した医療支援
 検査装置開発の事業として手のひらに乗るほどの「小型ポータブル生化学分析デバイス」を開発。ユーザーが自分で採血や分析ができるようにした。バイオ解析の事業では、血液や尿から生活習慣病やがんを検査できる技術を開発している。

 SOELU 

オンラインライブヨガ
 国内最大級のオンラインフィットネス。インストラクターとの双方向性のあるライブレッスンをメインに、ヨガやトレーニングプログラムを提供している。1日100レッスン以上が開講されるなど、バリエーションが豊富だ。法人向けのプランも用意しており、テレワーク化で社員の健康サポートに注目する企業のニーズを捉えている。

 Ubie 

AI問診で医療の効率化
 紙の問診票の代わりにタブレットを活用した問診サービス「AI問診ユビー」を医療機関に提供。AIによる事前問診で、診療の効率化や充実度を高められるという。来院前にAI問診を組み合わせることが可能で、院内滞在時間を減らす効果が期待される。新型コロナウイルス感染拡大への対策としても注目を集めている。

 Varinos 

ゲノム解析技術による妊娠支援
 ゲノム解析技術を用いて不妊・少子化の社会課題の解決を目指す。子宮などに存在する菌の環境を調べる「子宮内フローラ検査」や、受精後の胚の染色体や遺伝子を調べる「着床前ゲノム検査」などを提供。この他、受託事業として、ゲノム解析サービスも行っている。

 アメリエフ 

医療とITをつなぐライフデータサイエンス
 医療機関で遺伝子検査支援システム「AmeliCure(アメリキュア)」を提供している。膨大なデータ量を持つゲノム情報をITで解析することで、遺伝子変異の検出や最新医学文献との照合を支援する。20年9月に医療機器などを販売するPHCホールディングスの連結子会社となり、事業強化の体制を整えた。

 スディックスバイオテック 

PCR検査時間を大幅短縮
 ウイルスが付着する糖鎖を固定化させた微少な粒子でウイルスを集める技術を使い、新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスを同時に判定できる検査キットを開発。唾液で簡単に測定でき、同社が開発を進めているPCR測定装置を使うと20分で検査が完了するという。

 ニューロスペース 

快眠コンサルティング
 敷布団の下に置いて睡眠状態を測定する小型装置を活用し、企業の社員向けに睡眠改善の施策をコンサルティングする。課題の調査、研修・ワークショップなどを行い、睡眠習慣の改善プログラムとして提供。外部企業とも協業し、睡眠改善のアプリなども開発。

 ミナカラ 

オンライン特化型薬局
 オンライン薬局に特化したサービスを展開する。大手物流と提携し、注文した薬が宅配ですぐに届く仕組みの構築を進めており、Amazonの薬局版ともいえるサービスを目指す。薬剤師に気軽にチャット相談できるなど、アフターケアが手厚いのが特徴だ。PB(プライベートブランド)製品の開発にも力を入れている。

 ミラーフィット 

オンラインミラーフィットネス
 専用のミラーデバイスとアプリを使い、自宅にいながら本格的なトレーニングプログラムを体験できるサービス「MIRROR FIT.(ミラーフィット)」を提供。オンデマンドコンテンツに加え、ライブ配信プログラムも用意する。さらに、トレーナーとの1on1マッチング機能により、パーソナルトレーニングにも対応するのが特徴。

■「生活・金融」分野で新しい市場をつくる会社(13社)

 AILL 

AI恋愛ナビゲーション
 世界初のAIを活用した恋愛ナビゲーションアプリ「Aill(エール)」を開発。福利厚生として導入した企業の独身社員のみ参加できるアプリで、AIがメッセージのやり取りなどをアシストすることで、男女のコミュニケーションのすれ違いを緩和し、関係進展の確率を上げる。リモートワークが恒常化し、出会いの機会が減っている中で、需要が増している。

 Frich 

P2Pコミュニティー共済
 SNSでつながる個人間で掛け金を出し合い、万一の事態に備えるP2P保険プラットフォームを提供。例えば、ECで購入した商品を返品する際の返送料を対象にした1人月額100円の「返品送料共済」や、障害者スポーツ向けの共済などがある。市場規模が小さいなどの理由で成立しなかった、ニッチな保険が次々と生まれる可能性がある。

 ietty 

オンライン接客型不動産
 店舗に行かずにチャットとビデオ接客で賃貸不動産が探せる仲介プラットフォーム「ietty(イエッティ)」を運営する。スタッフが現地へ行き画面越しに部屋を案内するオンライン内見にも対応。コロナ禍で接客のオンライン化が進む中、注目度が高まっている。

 NOW ROOM 

短期滞在型住居マッチング
 コロナ禍を契機に、自由に居住地を選んだり、定住せずに住む場所を変えたりするニーズが顕在化。そうした変化を捉えたサービスが「NOW ROOM」だ。初期費用ゼロで短期間からホテルやゲストハウス、賃貸物件などの空室を借りられる。オンラインで内見や審査を行うことも可能。20年5月のアプリリリースから半年で掲載部屋数は2万室を突破している。

 ON FOCUS 

モバイルコンテナ住宅
 主に長さ20フィート(約6メートル)サイズの移動可能なコンテナを活用し、斬新な住宅や飲食店を生み出している。荷物を積むコンテナと同様にトラックで輸送でき、土地を確保できればどこにでも建物ごと移住できるのが特徴。テレワークの推進で居住の自由度が増す中、注目を集めている。

 Revolut Technologies Japan 

モバイル特化型デジタル銀行
 欧州で人気のデジタル銀行「Revolut(レボリュート)」を日本でも本格展開。スマホアプリから簡単に開設ができ、海外送金、外貨両替などに対応する。その他、支出の管理サービスも提供。銀行のDX化が進む中、台風の目になる可能性を秘める。

 TRUSTDOCK 

ネット上の本人確認を支えるeKYC基盤
 オンラインで本人確認をするための技術「eKYC」対応のデジタル身分証アプリ「TRUSTDOCK」や、Webページなどに簡単に本人確認技術を組み込めるAPI(ソフトウエア部品)を提供。改正犯罪収益移転防止法をはじめとする各種法律に準拠し、ネット上の不正を防ぐ。

 tsumug 

リモートワーカー向けワークスペース
 スマホを使って解錠するコネクテッド・ロックの開発で培ったノウハウを生かし、マンションの空室やテナントの空きスペースを活用したワークスペースサービス「TiNK Desk」をスタート。コロナ禍でリモートワークが普及する中、多様な働き方に対応するサービスとして注目だ。

 Unito 

外泊したら家賃が下がる住宅サービス
 外泊したら家賃が下がる新しい住宅サービスを展開。月単位で契約でき、利用者が専用のアプリから外泊申請をすると、空いた部屋は短期宿泊客に貸し出す仕組み。直営の「unito CHIYODA」「unito EBISU」の他、提携ホテルや民泊施設なども選択可能。外泊分の家賃をワーケーション費用に充てるなど、自由な暮らし方を実現する。

 xID 

マイナンバーカード活用のデジタルID
 世界最先端の電子政府を実現したことで知られるエストニアと日本に拠点を持つスタートアップで、マイナンバーカードを活用して本人認証ができるデジタルIDアプリを展開。20年8月に石川県加賀市が発表したスマホだけで手続きが完結するオンライン行政サービス(非対面で押印も不要)で採用。行政のデジタル化を進める急成長株。

 アドレス 

多拠点生活サービス
 月額4万円で、全国100カ所以上の家が利用できる住み放題サブスクサービス「ADDress」を運営する。家具や寝具、洗濯機などがそろい、電気代やガス代も料金込み。敷金、礼金などの初期費用もない。空き家や別荘をリノベーションした家が中心。同じ個室の連続予約は、最長7日間まで(空きがあれば延長可)。

 スマートプラス 

コミュニティー型株取引アプリ
 コミュニティー型スマホ投資サービス「STREAM(ストリーム)」を展開。アプリで手軽に株取引ができるのに加え、SNS機能を備えた独自のサービスが話題に。従来型の株式委託手数料が無料なのも特徴で、投資の裾野拡大につながると期待される。

 ビットキー 

低価格オンラインキー
 スマホなどで鍵を解錠するスマートキー「bitlock」を展開しており、ドアのスマート化を推進。スマート家電や住宅設備メーカー、デベロッパーと連携し、見守り機能や不在時の置き配対応など、さまざまなサービスの提供を目指す。オフィスの入退室制御や利用状況の可視化などにもつながる。

■「エンタメ」分野で新しい市場をつくる会社(8社)

 AMATELUS 

自由視点映像配信
 被写体を複数のカメラで撮影し、インターネットを通じてさまざまな角度から自由に動画が見られる配信サービス「SwipeVideo」を展開。エンタメやスポーツ、教育、ECなど、さまざまな領域で活用が進んでいる。5Gと組み合わせたリアルタイムの自由視点映像配信サービスも開発。

 ANDART 

アート作品共同シェア
 バンクシーや草間彌生など、名だたる作家の作品のオーナーになる権利を小口化し、1万円の少額投資から共同保有できるサービス「ANDART」を運営。一般的なビジネスパーソンでは買うのが難しい作品をシェアして保有でき、アート市場の裾野拡大につながると期待されている。

 MOSHBIT. 

アバター通話アプリ
 発信者がアバターを介して、利用者と1対1で会話できるスマホアプリ「cocoro:id(ココロイド)」を提供する。アバターは、フェーストラッキング技術を使い、発信者の表情の変化をリアルタイムで反映する。同社ではこの他、利用者同士がアバターで通話できるアプリ「avabble(アバブル)」も展開する。

 playground 

電子チケットでエンタメDX
 電子チケット発券サービス「MOALA Ticket」を展開。不正転売対策につながることに加え、LINEなどのSNSで発券できる利便性の高さが受け、スポーツやライブで導入が進んでいる。MOALA Ticketでつながった利用者に対し、グッズ販売やライブ配信、チャットでのコミュニケーションなど多様なサービスを提供しており、エンタメのDX化を推進するプラットフォームとして注目を集める。

 PocketRD 

手軽に3Dアバター制作
 同社の「MY AVATAR」は、3Dボディースキャナーで瞬時に人間を撮影するだけで、簡単にその人のアバターを作れる統合システム。アバターデータを外部のxR(AR、VR、MR)コンテンツへシームレスに移行する機能も備える。ゲームやイベント、ビジネスでもバーチャル空間の活用が進む中、そのミラーワールドへ入るためのツールとして用途を広げそうだ。

 stand.fm 

音声版YouTube
 スマホからラジオDJのように簡単に音声を配信できるアプリ「stand.fm」を展開。収録配信の他、生でのライブができるのも特徴だ。リスナーが購入した課金アイテムを配信者に送る“投げ銭”機能やチャンネルを月額課金にできるなど、収益化の仕組みも充実。YouTubeの音声版として、大きく飛躍する可能性がある。

 アンビリアル 

アバターカラオケ
 3Dアバターをつくって、顔出しをせずにライブ配信できる“バーチャルカラオケ配信アプリ”「トピア」を開発・運営する。カラオケ店のカラオケルームのように、おのおのがリアルタイムで楽曲を予約し、順番が回ってきたら歌う機能も実装。外出自粛が長引く中で、利用者層を拡大している。

 ティフォン 

超体感型MRアトラクション
 VRゴーグルを装着してCGで作られた世界を実際に歩きながら冒険する、画期的なMR(複合現実)アトラクションを制作し、テーマパーク「ティフォニウム」で展開している。新潟県佐渡市にある「佐渡金山」の坑道にて、新潟放送などと連携し、MRグラスを用いたウォークスルー型アトラクションを展開する計画も。

■「フードテック」分野で新しい市場をつくる会社(12社)

 cookpy 

クラウドキッチンプラットフォーム
 非稼働時間を利用してキッチンを貸し出し、副収入を得たい飲食店と、デリバリーメニューを提供したい出店希望者をマッチングするクラウドキッチンプラットフォーム「cookpy(ククピー)クラウドキッチン」を展開。三井住友海上火災保険と連携し、「クラウドキッチン保険」も提供。

 DAIZ 

大豆由来の植物肉
 原料に丸大豆を使用し、独自の発芽技術(落合式ハイプレッシャー法)によりうま味や栄養価を増大、肉様に成形した植物肉「ミラクルミート」を展開。フレッシュネスバーガーの大豆パティシリーズ、ナチュラルローソンのトルティーヤなどに採用。

 Offisis 

オフィス弁当ソーシャルデリバリー
 オフィス内の遊休スペースを活用したサービスを提供する企業で、20年8月に新規事業として日本初のオフィス弁当ソーシャルデリバリーサービス「JOY弁(ジョイ弁)」を開始。友人や家族、同僚など、コミュニティー内のメンバーが注文した弁当を代表者が取りに行くと注文金額のポイント10%分が受け取れる仕組み。従来のフードデリバリーより利用者が支払う配送料や飲食店の手数料負担が少ないのが特徴。持続可能なモデルとして注目を集める。

 REPUBLI9 

大豆ミートを使ったヴィーガンギョーザ
 国産野菜と大豆タンパク質を使い、食品添加物不使用の冷凍ギョーザ「東京ヴィーガン餃子1.0」を20年7月から東京、埼玉、千葉、神奈川で発売(現在の配送エリアは1都9県に拡大)。製造工程でのロボット活用、個人の体質や好みに応じたパーソナライズギョーザの実現も検討している。

 ウェルナス 

ナスサプリ、AI食
 信州大学発のスタートアップで、ナスに多く含まれる機能性成分コリンエステルに着目。血圧が高めの方の血圧(拡張期血圧)を改善する機能をうたう機能性表示食品「ウェルナス」サプリの展開の他、個々人が望む自己実現のために独自のAI技術で最適化した栄養組成と機能性成分を含む「AI食」のサービス化を目指す。

 シン 

グループ注文可能なフードデリバリー
 東京・渋谷を中心に、フードデリバリーサービス「Chompy(チョンピー)」を20年8月から本格展開。複数人でまとめて注文することで配送料が割り勘になる「グループ注文」機能や、オフィスでまとめて注文、配送料が無料の「オフィスランチ便」など、ユーザー負担の軽減、配送の効率化に資する工夫が光る。

 タベルモ 

藻類スピルリナ
 タンパク質含有量が高く、栄養価の高いスーパーフードとして知られるスピルリナ(藻類)の大量培養、加工技術を有し、無味無臭の生スピルリナを製品化。藻類は光合成のみでの増殖が可能で、単位面積当たりの生産性が非常に高いため、次世代の食資源、タンパク源として注目が集まる。

 ノンピ 

社食シェアリング、遠隔忘年会キット
 社員食堂を運営受託しつつ、調理場の空きスペースと空き時間を活用してランチやパーティー向けのケータリング事業を展開する“二毛作”のビジネスモデル。20年8月からはオンライン懇親会専用フードデリバリー「nonpi foodbox」の展開を始め、すでに1000社以上が活用。

 プランティオ 

IoT野菜栽培コミュニティーサービス
 野菜栽培に必要な複数のセンサーを搭載したIoTアグリセンサー「grow CONNECT」を開発。プランターなどに挿しておけば、得られたデータや天候情報などからAIが分析し、水やりや間引きのタイミングといった栽培のアドバイスがアプリに通知される。栽培状況を仲間でシェアするコミュニティー機能も用意。また、都市部でシェア型のIoT農園も展開中。

 プランテックス 

密閉型の次世代植物工場
 IoTセンサーを用いて温度や二酸化炭素(CO2)の濃度などを細かく把握し、野菜の高効率な生産を可能にする密閉型の植物工場を開発。農業機械大手のクボタから資金調達し、21年にレタスの新工場を建設予定。栽培環境を高精度に制御することで、栄養成分や薬用成分を高めた機能性野菜、薬用植物の生産も目指す。

 ブルースターバーガージャパン 

低価格×高品質のITハンバーガーチェーン
 「焼肉ライク」などを展開するダイニングイノベーショングループの新会社で、完全非接触のテークアウト専門店「ブルースターバーガー」を20年11月にオープン。完全キャッシュレス、テークアウト専門とすることで人件費や家賃を削減し、その分をビーフ100%の生パティなど食材原価に充てて高品質・低価格バーガーを実現。

関連記事:原価50%、完全非接触のITハンバーガー店 外食の次世代つくる

 ベースフード 

主食となる完全栄養食
 世界初となる完全栄養の主食を展開。チアシードや真昆布粉末、ビタミンなどの栄養素材を練り込んだ麺やパンで、1食分で1日に必要な栄養素の3分の1を摂取できるうえ、糖質もカットされている。プロントでは完全栄養パスタを商品化。

■「モビリティー」分野で新しい市場をつくる会社(10社)

 Carstay 

“バンライフ”マッチング
 キャンピングカーや車中泊ができるバンの所有者が他のユーザーに貸すマッチングサービス。所有者や車の登録後、予約の承認をしたら登録した場所で鍵を手渡し。後日、手数料を差し引いた報酬を受け取る。三井住友海上の保険も付いている。昨今のキャンピングブームで利用者を伸ばしている。

 glafit 

電動モビリティー
 和歌山発のモビリティースタートアップで、電動アシスト自転車モードと、ペダル付き電動バイクモードを切り替え可能なハイブリッドバイクを開発。20年5月には立ち乗り電動スクーター「X-SCOOTER LOM」をクラウドファンディングのMakuakeで提供し、応援総額1億5000万円を突破。電動スクーターの個人間シェアリングサービスも視野に入れる。

 Luup 

電動キックスケーターシェアリング
 都内の一部で展開する小型電動アシスト自転車のシェアリングサービスを皮切りに、電動キックスケーターの導入を目指す。20年10月には日本初となる電動キックスケーターの公道での実証実験(東京・西新宿)に向けた取り組みを開始。3密を避けて機動力が高い新モビリティーと期待される電動キックスケーターの普及を狙う。

 MaaS Tech Japan 

MaaSプラットフォーム開発
 複数の交通手段をシームレスにつなぎ、スマホ1つで検索・予約・決済を可能にするMaaS(モビリティー・アズ・ア・サービス)のプラットフォーム開発、コンサルティングを行う国内のトップランナー。北海道・上士幌や広島県、石川・加賀などのMaaSプロジェクトに参画する。

 NearMe 

タクシー相乗りマッチング
 タクシーの相乗りマッチングアプリ「nearMe.」の他、羽田空港や成田空港と都内23区などをドアツードアで結ぶ定額制オンデマンド相乗りサービスの「スマートシャトル」を展開。また、コロナ禍を受け、少人数の通勤専用シャトルを都内で提供。AIによるルート最適化技術に磨きをかけ、新しいモビリティーサービスの定着を狙う。

 米コネクトIQラボ 

移動でポイントがたまるアプリ
 シリコンバレー発のスタートアップで、電車やバス、自転車などユーザーの移動手段をAIで自動判別し、飲料の割引チケットなどの特典と交換できる“マイル”を付与するアプリ「Miles(マイルズ)」を提供。取得した移動データは都市計画や交通インフラの整備にも活用されており、日本ではJR東日本、あいおいニッセイ同和損害保険とともに実証実験を計画。

 ジゴワッツ 

後付けバーチャルキー
 後付け可能な車載器と認証技術を使い、スマホアプリから車の鍵の開け閉めなどが可能になるバーチャルキーシステムを手掛ける。利用期限付きでバーチャルキーを発行することも可能。対面での鍵の受け渡しが必要なくなるため、レンタカーや個人間カーシェアリングなどで活用が広がる。

 ティアフォー 

オープンソースで自動運転
 名古屋大学発のスタートアップで、自動運転用のオープンソースソフトウエア「Autoware(オートウエア)」を開発、Autoware を活用するエコシステムの構築を推進する。KDDIやMobility Technologies(東京・千代田)などと組んで自動運転タクシーの公道走行のサービス実証を行うなど、自動運転システムの本格的な商用化を目指す。

 電脳交通 

クラウド型タクシー配車
 安価なクラウド型のタクシー配車システムや配車業務の代行サービスを手掛け、全国の中小タクシー会社のDXを支援する。今後はさらにQRチケットや決済レスコール機能、フードデリバリー、公共タクシー配車など、サービスを拡充していく計画。

 リトアニアのトラフィ 

MaaS統合アプリ
 MaaSプラットフォームを手掛けるリトアニア発スタートアップ。ドイツのベルリン市交通局のMaaSアプリ「Jelbi(イェルビ)」を開発、電車やバスの他、電動キックボード、カーシェアリングなど、複数の移動手段を組み合わせたサービスを実現している。20年8月には住友商事とあいおいニッセイ同和損害保険が業務提携を発表。

■「SDGs・ESG」分野で新しい市場をつくる会社(11社)

 CONNEXX SYSTEMS 

分散する蓄電池ネットワーク
 リチウムイオン電池と鉛電池など異なる電池を組み合わせることで、高エネルギーかつ過酷環境に強いといった、相乗的に性能を向上させる「BIND」技術を持つ。分散する蓄電池ネットワークを結び、一つの大きなエネルギー源として利用する社会の実現を目指す。

 Logomix 

ゼロから微生物のゲノム生成
 東京工業大学発ベンチャー。電通などと共同で、産業微生物のゲノム構築を推進する産学連携プロジェクト「細菌ゲノムアーキテクトプロジェクト」を開始した。遺伝情報の一部を変更するゲノム編集ではなく、ゼロからゲノムを生成する技術の構築を目指す。

 Social Innovation Japan  

無料給水スポット検索
 日本初の無料給水スマホアプリ「mymizu」を提供。ボトルを持参すれば無料で給水できる“mymizuスポット”を集めたプラットフォームで、カフェや薬局、公共施設など、さまざまな場所が対応している。レジ袋有料化などにより環境の持続可能性を意識する生活が広がる中、利用者は増えそうだ。

 WOTA 

生活用水のAI循環システム
 独自のセンサー技術やAIのアルゴリズムを活用し、生活用水を循環して再利用できる小型の水処理システム「WOTA BOX」を開発。災害現場など水が使えないときのシャワーや手洗い、洗濯などに活用できるようにした。水道のない場所に設置できる手洗いスタンド「WOSH」も開発。

 アークエルテクノロジーズ 

ダイナミックプライシング活用の電力サービス
 AIによるダイナミックプライシングを活用した電力サービス「アークエルエナジー」を九州エリアから提供開始。30分ごとに変動する日本電力卸売市場(JEPX)の価格によって電気料金(従量料金の部分)を決定する仕組みで、安いタイミングで電気を使うことで電気料金を1~3割節約可能に。

 イノカ 

都市空間で水生生態系再現
 サンゴ礁をはじめとした水生生態系を、AIやIoT技術を駆使して都市部に人工的に再現する「環境移送」の研究開発を行う東京大学発のベンチャー。都会で本物の自然を観察できる教育プログラムの提供やワークショップの開催に加え、絶滅危惧種の保護、養殖技術の確立支援などにも取り組む。

 インフォメティス 

家庭内の電気見える化
 ブレーカーに小型スマートセンサーを設置し、個別の家電の使用情報を推定する技術を開発。1時間ごとの電気代や電気を多く使う家電を可視化してスマホで簡単に確認でき、省エネ対策につながる。さらに、離れて暮らす家族の家電などの使用状況を共有する見守りサービスも提供。

 エクサウィザーズ 

超高齢化社会AIソリューション
 超高齢化社会の課題を解決するため、医療や福祉、HRテック、フィンテック、製造業のDXなど多彩なAIソリューションを開発している。施設の見守りなどで使うAIカメラ「ミルキューブ」や、企業検索特化型のAI「AnyInc(エニーインク)」などを開発。

 チャレナジー 

自然エネルギーの効率活用
 自然エネルギーとして風力発電に注目。従来のプロペラ式の風力発電機に代わり、「垂直軸型マグナス式風力発電機」を開発した。プロペラ式は台風などの強風に弱いが、同社の方式は円筒形の翼を活用することで風向きや風速に左右されずに安定的に発電できるという。

 デジタルグリッド 

電力取引プラットフォーム
 複数の発電企業と、電力を消費する企業を結び、安定的かつ電気代の合理化ができるプラットフォームを提供。AIを⽤いて需給管理を自動化する。例えば再生エネルギー比率を高めるために日中は太陽光発電から、夜間は新電力会社などが利用している卸電力市場から調達するといった使い方ができる。

 リージョナルフィッシュ 

ゲノム編集による食料増産
 「世界のタンパク質不足の解消」を目指し、ゲノム編集技術と養殖環境を最適化する技術を開発。起こしたい進化を担うDNAに刺激を与えて従来の品種改良よりも速く進化させる、IoTなどを駆使し、水質環境を整備するなど養殖の生産性を高めている。

(写真/菊池 くらげ、shutterstock)

※この記事を含む特集「未来の市場をつくる100社 2021年版」は日経クロストレンドに掲載されています。

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