女性20代は「情報過多」に嫌気?

 10代女性に続き、価値観が変化した項目が多く、18の項目でプラスマイナス3ポイント以上の数値の変化があった女性20代。まずは、彼女たちのデータ(図6)を見てみよう。

図6●女性20代の平均像
図6●女性20代の平均像
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 2020年6月の最新の調査結果によると、彼女たちの平均年齢は25.7歳で、平均世帯年収は526.7万円。平均個人年収は179.5万円で、月の平均小遣いは3万976円だ。前回調査(19年12月)と比較して大きな変化は見られない。

 女性10代は学生が大半を占めたが、女性20代は会社員や、公務員、パート・アルバイトなど60%以上が働いている。1カ月の貯金額は「5万~10万円未満」が17.7%、「10万円以上」が7.6%となっている。独身で一人暮らしや実家住まいが多い彼女たちは、どんなことにお金を使うのだろうか。

図7●女性20代 価値観の変化
図7●女性20代 価値観の変化
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 女性20代の価値観の変化(図7)を見ていくと、「情報に踊らされるのは、もううんざりしている」(7.4ポイント増)が最も大きくなっている。そのためか、「1度使って気に入った商品は同じシリーズやその会社の別商品を購入する」(5.1ポイント増)という回答も増えた。

 総じて減少ポイントは少なくとどまっているが、その中で最も減少した項目が、「覚えのないDMやメールでも、興味があれば内容をチェックする」(2.4ポイント減)だ。新規感染者数など、日々さまざまな情報がテレビやSNSを問わず飛び交った新型コロナ禍に嫌気がさしたのだろうか、あえて情報を遮断したいという動きにも見える。

 なかなか出口が見えないコロナ禍においても、「社会的貢献をしたいと思っている」(5.9ポイント増)や、「今の自分の社会的地位を維持し、さらに高めることに力を注ぎたい」(4.1ポイント増)などが上昇。不安を感じながらも未来を見据え、前向きな気持ちが高まっているようだ。

図8●女性20代 さまざまなサービスや商品の購入に費やす平均的な金額(月額)
図8●女性20代 さまざまなサービスや商品の購入に費やす平均的な金額(月額)
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 女性20代に、「さまざまなサービスや商品の購入に費やす平均的な金額(月額)」を尋ね、その増減が大きかった項目を列挙した(図8)。

 それによると、最も平均金額が増加したのは、「家事代行サービスの利用(ハウスクリーニング、食材配達、ベビーシッター、ホームヘルパーなど)」(6410円増)だが、有効回答数は少ないので、一部の動きだ。「自己啓発(資格取得・セミナー参加など)」(2230円増)には、価値観の項目にあった「今の自分の社会的地位を維持し、さらに高めることに力を注ぎたい」に見られた前向きさが表れている。

 こうした学びに、これまで「外食」(919円減)や「店頭でのDVD・ブルーレイの購入(映画やドラマなど)」(1077円減)に使っていた金額を投入しているのだろうか。それ以外でも、オンライン、オフラインを賢く使い分けて、ファッションや化粧品などを購入する様子が見て取れる。

 最後に女性20代に対して、「さまざまな消費行動について1回当たりに使用する金額(過去1年間)」(図9)を聞いた。

図9●女性20代 さまざまな消費行動について1回当たりに使用する金額(過去1年間)
図9●女性20代 さまざまな消費行動について1回当たりに使用する金額(過去1年間)
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 「旅行」(2836円減)に費やす金額は減ったものの、近場でもじっくりと楽しめる「遊園地、当植物園、美術館などの見物」(1107円増)や、「アニメ・漫画・アイドル・ゲーム関連イベント」(485円増)といった趣味性が高いイベントに費やす金額は増えている。出かける機会そのものが減少したためか、これらに一度に使う金額は上昇。とはいえ、その増加額は多くても1000円ほどにとどまっている点に、彼女たちの堅実さが感じられる。

※この記事を含む特集「調査特集:アフターコロナの消費者」は日経クロストレンドに掲載されています。

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