「サステナビリティファースト」の企業を目指して昨年、ユーグレナが新設したCFO(Chief Future Officer:最高未来責任者)。これからの企業はどうあるべきか、そのために今何をすべきかを、若者の視点から意見を言い企業を変革する役割を担うポストだ。2代目CFOに選ばれた川崎レナさんに現在の心境を聞いた。

川崎レナさん
2005年生まれ、大阪府出身。大阪府のインターナショナルスクールに通う15歳。趣味はミュージカル。NGOのアース・ガーディアンズ・ジャパンのディレクターなどを務める(写真:北山 宏一)

SDGs(持続可能な開発目標)の目標4にも関係する「教育」に関心があるそうですね。

川崎:小学4年生のときに学校の図書館で『ランドセルは海を越えて』という本を読んだのがきっかけです。日本で使わなくなったランドセルがアフガニスタンの子どもに贈られていて、丈夫で勉強机としても利用できるので教育に重要な役割を果たしています。

 世界には教育を受けられない子がいることに驚きましたし、私が教育を受けられていることは本当に素晴らしいことだと気付きました。みんなに同じような質の高い教育を提供したいと思っています。

他の人の人生を変えるには

川崎:私が好きな言葉に、「人に魚を与えると1日で食べてしまうが、魚の釣り方を教えれば一生食べていける」というのがあります。最近、気付いたのが、誰かを助けようとしたときに、一方的に寄付するだけでは足りないということです。寄付された相手は満足するでしょうけれど、そこから次につなげていくにはさらに何かしなくてはいけません。

 最初は寄付から始めることが多いのでしょうけれど、インプリメンテーション(実装)が大切です。他の人の人生を変えるには、根本的なところから変えないといけない。それには教育が必要だと思っています。

川崎さんは、サステナビリティの実現には世界の人たちが一致団結する必要があると考えているそうですね。どうすれば一致団結できると思いますか。

川崎:コロナ禍では、辛い思いをしている人もたくさんいますが、辛い時を迎えたからこそ団結感が生まれました。例えば気候変動などの環境問題で世界が一致団結できていないのは、危機感がないからだと考えています。最近、日本ではレジ袋が有料化されましたが、疑問に思っている人もいるでしょう。ずっと無料だったのになぜ今やるのかと。

 団結するためには危機が迫っていることを知識として身に付け共有することが必要だと思っています。その知識を与えるのが教育です。教育を通じてみんなの危機に対する認知度を上げることで、危機感を持ち、一致団結できるのではないでしょうか。

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