第2回ESGブランド調査で急上昇したスターバックス コーヒー ジャパン。「パーパスの明確さと従業員の働き方」で消費者から高い評価を得た。プラスチック使用削減で高い評価を獲得、再エネ電力導入で脱炭素化も進める。

 スターバックス コーヒー ジャパン(以下、スターバックス)は、昨年の総合7位から3位に順位を上げた。

 特筆すべきは、イメージスコアランキングでトヨタ自動車の4冠を阻んだことだろう。環境、ガバナンス、インテグリティの3つでトヨタは1位だが、社会の1位はスターバックス、それもスコア100.2と2位を5ポイント引き離す強さを見せた。

 スターバックスと言えば、プラスチック製ストローをいち早く全廃するという環境戦略でプレゼンスを高めた。今年はプラスチック削減の新たな施策として、繰り返し洗って使える「リユーザブルストロー&シリコーンケース」の販売を開始した。「MYストロー」でドリンクを楽しむスタイルを提案している。

3月に発売した、繰り返し洗って使える「リユーザブルストロー」(写真:スターバックス)
3月に発売した、繰り返し洗って使える「リユーザブルストロー」(写真:スターバックス)

 店舗で使用する電力を再エネ電力に切り替える取り組みも加速している。10月末には、日本国内のスターバックスの約2割に当たる、直接電力の契約が可能な直営店350店で切り替えを完了。「地域の電力を、地域の店舗で」を掲げ、地域資源を生かした再エネ電力にこだわる。千葉県木更津店では、小児ぜんそくで苦しむ子供たちのために、大気汚染のない世界を目指して造ったという太陽光発電所「しらさぎ発電所」から電力供給を受けている。

千葉県の木更津店は、小児ぜんそくで苦しむ子供たちのために造ったという木更津市にある太陽光発電所「しらさぎ発電所」の再エネ電力を使用(写真:スターバックス)
千葉県の木更津店は、小児ぜんそくで苦しむ子供たちのために造ったという木更津市にある太陽光発電所「しらさぎ発電所」の再エネ電力を使用(写真:スターバックス)

「成長できる職場」を追求

 スターバックスは、「パーパス(企業の存在意義)が明確で、従業員がいきいきと働いている」(インテグリティ)、「非正規労働者やマイノリティに対する差別が職場にない」(社会)など、職場環境や従業員の働き方への評価が高い。客の多くがまた来たくなる店づくり、人づくりをどのように実践しているのか。

 「当社はミッション&バリューを掲げて存在意義を明確にしている。パートナー(店舗スタッフ)を採用する時には、ミッション&バリューに共感できるかどうかを最も重視している」と、サプライチェーン本部資材・店舗開発調達部の古川大輔部長は話し、人づくりは「入り口」から始まっていると強調する。

続きを読む 2/2 商品開発でやりがいを引き出す

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