日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)は6月4日、5月の車名別新車販売台数を発表した。新型コロナウイルスの流行が生産、販売に影響し、5月の国内販売の全需(軽自動車含む)は前年同月比44.9%減の21万8285万台と落ち込んだ。そんななか存在感を示したのが、トヨタ自動車が2月に発売した小型車「ヤリス」だった。

前身のモデルである「ヴィッツ」の前年同月の販売に比べ77.8%増の1万388台と、軽自動車を含む全体の販売台数ランキングでも、ホンダの軽自動車「N-BOX」に次ぐ2位に付けた。モデルチェンジの効果ももちろん大きいが、新型コロナの逆風を跳ね返して販売を大きく伸ばした背景にはトヨタが5月に始めた国内販売店での全車種併売がある。
これまでのトヨタ店、トヨペット店、カローラ店、ネッツ店といった販売チャネルごとの「専売車」をなくしたことで、売れ筋車種に全販売店が注力する状況を生み出している。
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