「地味」「堅実」からの脱却――。四半世紀ぶりにグループのテレビCMに著名人を起用したクボタ。主人公に選んだ長澤まさみさんに託したのは、知名度やブランド力の向上だ。それは、農業版CASEに挑戦していく上で、決定的に足りていないものを手に入れるための布石でもある。社内に芽生えつつある「ワンクボタ」の機運と結びつけば、農業革新を前進させるパワーになる。
「大丈夫。それクボタがやる」――。
クボタと聞いて、長澤さんが出演するテレビCMを思い起こす読者は多いのではないだろうか。最新作の舞台は、とあるフリーマーケット会場で、コミカルな掛け合いをしながら、資源循環を促進するクボタのディープリサイクル技術を紹介する内容だ。
長澤さんの起用は2017年1月からだが、実はクボタがブランドパートナーとして著名人を起用するのは20年以上ぶり。1992年にノーベル生理学・医学賞受賞者の利根川進さんを起用して以来のことだ。

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