2度目の廃プラ油化事業
廃プラの油化はENEOSにとって、実は2度目の挑戦となる。旧新日鉱ホールディングスの傘下にあった当時のジャパンエナジーが04年から水島製油所(岡山県倉敷市)で、廃プラ油を石油製品に再生する実証実験を始めた。東芝や三井物産などが出資していた札幌プラスチックリサイクル(札幌市、当時)などとタッグを組み、08年7月には商業化。順調に事業を進めていたという。
ただ、プラスチック容器包装のリサイクルを促す国の補助金制度における方針転換などもあり、採算性が悪化。熱回収(サーマルリサイクル)など他のリサイクル方法と比べてコスト競争力で劣り、11年ごろには事業撤退を余儀なくされた。札幌プラスチックリサイクルは解散に追いやられた。
この記事は会員登録で続きをご覧いただけます
残り1816文字 / 全文3093文字
-
【春割】日経電子版セット2カ月無料
今すぐ会員登録(無料・有料) -
会員の方はこちら
ログイン
【春割/2カ月無料】お申し込みで
人気コラム、特集記事…すべて読み放題
ウェビナー・音声コンテンツを視聴可能
バックナンバー11年分が読み放題
この記事はシリーズ「インダストリー羅針盤」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
Powered by リゾーム?