中国・韓国メーカーの攻勢で成長が鈍化したブリヂストンが、2030年までの長期戦略を発表した。再成長の原動力と位置付けるのが、タイヤの遠隔監視や再利用などの「ソリューション事業」だ。同事業の売上高をほぼ倍増させる野心的な目標を掲げたが、実現に懐疑的な市場の見方を覆せるか。

 「内圧異常。タイヤの内圧が低下しています」。走行中のトラック運転席に音声が流れ、運転手が慌ててトラックを停止。外に出てタイヤを確認するとパンクしていた――。

 これはブリヂストンが9月20日から提供する、タイヤ遠隔監視サービス「タイヤマティクス」の新プランの一場面だ。タイヤ内側のホイールに空気圧と温度を測定するセンサーを取り付け、異常を検知するとトラックやバスの運転手らに知らせる仕組みだ。運転手が同社のコールセンターに連絡すると、タイヤ交換のためサービス車が現場に駆けつける。従来のプランでは1日数回だった計測頻度も、新プランでは常時計測する。

ホイールにセンサーを取り付け、タイヤを遠隔監視する
ホイールにセンサーを取り付け、タイヤを遠隔監視する

 同サービスを手掛けるブリヂストンタイヤソリューションジャパン(東京・中央)の仲村克則氏は「パンクなどのトラブルが起きた直後に加入する事業者が多い。空気圧を常に適正に保てると燃費が改善することもメリット」と話す。2020年12月に国内の輸送事業者向けにサービスを開始し、既にトラックなど数千台が加入しているという。

「ソリューション」で2兆円

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り966文字 / 全文1552文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題

日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「インダストリー羅針盤」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。