鉄鋼業界で再編機運が高まっている。世界経済の落ち込みによって鉄鋼需要が急減する見通しで、鉄鋼各社は高炉休止に踏み切った。ただ製造業不況の衝撃は大きく、自助努力では吸収するにも限界がある。浮上するのが日本製鉄と神戸製鋼所、もしくはJFEホールディングスも含めた会社の垣根を越えた事業再編の構想だ。

日本製鉄の大分製鉄所(大分県大分市)。競争力が高いと評価されている(写真:共同通信)
日本製鉄の大分製鉄所(大分県大分市)。競争力が高いと評価されている(写真:共同通信)

 「(神戸と)上工程を再編するメリットは大きい」。5月下旬、ある日鉄幹部は神鋼との鉄鋼事業の提携強化に関心を抱いている胸の内を明かした。日本製鉄と神鋼は提携して株式を持ち合っている。子会社の道路関連事業を統合するなど関係は良好だ。かねてから次に大不況が訪れれば、日鉄は神鋼と最後の鉄鋼再編に踏み切ると噂されてきた。

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