三菱重工業が「高温ガス炉」と呼ばれる次世代原子炉を使った水素の量産に乗り出すことが21日、日経ビジネスの取材で分かった。2022年から実証プラントの設計に着手する。原子炉で発電しながら、同時に原子炉から出る熱を活用して水蒸気などから水素を製造する。30年代前半の実用化を目指す。鉄鋼メーカーにパイプラインを通じて水素を供給し、二酸化炭素(CO2)を排出しない「グリーン製鉄」に利用してもらう構想を持つ。

 4月中に発表する。エネルギー市場はロシアによるウクライナ侵攻の影響などで天然ガス価格が高騰するなど、激しい変化に見舞われている。一方で、日本を含む各国は脱炭素への対応も迫られている。三菱重工は化石燃料に依存しない安定電源の確保と脱炭素を両立させる新たな選択肢として、技術の確立を急ぐ。

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