地震大国、日本が電力危機に襲われた。3月22日、東京電力ホールディングス(HD)と東北電力管内での停電リスクで露呈したのは、節電要請だけでは「焼け石に水」であり、供給面でも他社からの電力融通と再生可能エネルギーだけでは心もとないことだ。危機払拭に向けた焦点は原子力発電所。これまで遠ざけられてきた再稼働の議論は不可避だ。

電力の需給ひっ迫であわや大停電に陥る寸前だったが、回避された。写真は3月17日、地震で停電になった東京都心(写真:共同通信)
電力の需給ひっ迫であわや大停電に陥る寸前だったが、回避された。写真は3月17日、地震で停電になった東京都心(写真:共同通信)

 3月22日、日本製鉄・東日本製鉄所の君津地区(千葉県君津市)と鹿島地区(茨城県鹿嶋市)の発電所が最大出力に達した。製鉄所から出る副生ガスを使ってタービンを回す発電設備で、電力は東電HDグループに緊急融通された。日鉄は発電量を明らかにしていないが、一般的な火力発電所数基分に相当する電力を送ったとみられる。

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