ブリヂストンが2022年12月期の連結決算(国際会計基準)で、売上収益(売上高に相当)を同社初の4兆円の大台に乗せた。自動車や鉱山機械など向けで高付加価値タイヤへシフト。高い競争力をもって値上げを推し進め、原料高を跳ね返した。同社は手にした利益を社員にしっかり賃金分配する考えで、「値上げは正義」への道を突き進む。
「顧客に当社の価値を認めてもらい適切な値上げを推進できた」。好業績の理由は、石橋秀一CEO(最高経営責任者)のこの一言に尽きる。
売上収益は前の期比27%増の4兆1100億円、特殊要因を除いた調整後営業利益(継続事業ベース)は同22%増の4826億円。営業利益段階で原材料コストが2350億円の減益要因となり、エネルギーコストの上昇もあって加工費・営業費も1360億円のマイナスとなったが、どこ吹く風。値上げが3250億円、大型など高付加価値品の品種構成を高めたことが330億円の増益要因となった。

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