新興企業のテラドローン(東京・渋谷)にサウジアラビアの国営石油会社、サウジアラムコ傘下のベンチャーキャピタル(VC)が出資した。テラドローンのように、創業期から海外進出を狙う「ボーン・グローバル」の新興が日本でも目立つ。ただ、景気減速で投資が鈍っており、新興企業は今まで以上に技術や製品・サービスを磨くことを迫られている。

テラドローンは2016年の設立で、ドローンに取り付けるレーザーと自動航行システムを開発している(写真は旧型)
テラドローンは2016年の設立で、ドローンに取り付けるレーザーと自動航行システムを開発している(写真は旧型)

 サウジアラムコのVCが、このほどテラドローンに18億5000万円を出資した。同社がサウジアラビアに100%出資の子会社を設立し、石油発掘設備などの保守点検を請け負う。

 将来はサウジアラビアが計画するスマートシティーで、荷物を運ぶドローンのための航空管制システムを提供する考えという。アラムコのVCがアジア企業に出資するのは同社が初となる。

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