業績不振の特定の業界では賃金を上げることが厳しくても、競争力のある業界に人を移動して賃金を上げていく仕組みが必要だと。

神津氏:そうです。あくまでも一般論としてですが、世の中のニーズにマッチしていない企業は退出していかざるを得ない。とはいえ、そのときにいきなりお手上げと言って働いている人を放り出してはいけない。働いている人が路頭に迷わないように、セーフティーネットをしっかりとつくることは大前提です。

 今、非常に痛手を被っている職種がある一方で、逆に人手が足りないという職種もある。自主的に融通を効かせて移動させているところもありますが、全体から見ればやはり一部です。働き手のニーズに合わせて職業訓練をして、失業者は失業給付を受けながら新たな仕事に向けて能力を高めることができる北欧型の雇用のセーフティーネットの仕組みを持っていれば、こんなにジタバタしなくて済んだはずです。

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