シリーズ
激変 運輸の未来図

80回
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海運バブル終息でも利益11倍予想 コンテナ船の稼ぐ力向上は本物か
日本郵船など海運大手3社は共同出資するコンテナ船事業会社「ONE」の2024年3月期業績について、税引き後利益で12億ドル(約1600億円)前後と予想。新型コロナウイルス禍が本格化する前の20年3月期比で11倍の水準だ。…
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行楽需要、戻らぬ「地方発」と「海外」 GWもなお動き鈍く
鉄道・航空各社が発表した2023年のゴールデンウイーク(GW)の旅客数は、国内の移動で新型コロナウイルス禍前とほぼ同水準までの回復が見られた。コロナ禍が収束に向かう中で観光や帰省といった需要が回復している。ただ地域別や方…
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値上げしても単価伸び悩み ANA・JAL「国内出張減」の深刻度
2023年3月期に3期ぶりの黒字転換を果たしたANAホールディングス(HD)と日本航空(JAL)。24年3月期はさらなる業績回復を見込むが、昨年に値上げを実施したにもかかわらず国内線の単価は上向かない。テレワークの拡大な…
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「籠もるニッポン」、海外旅行の回復出遅れ 観光立国の足かせにも
新型コロナウイルス禍からの回復が著しい訪日外国人(インバウンド)とは対照的に、日本人の海外旅行(アウトバウンド)が伸び悩んでいる。円安や燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)の高騰の影響が比較的小さい韓国への渡航者数も、2…
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JAL・ANAが「格安セール合戦」 システム障害より重い副作用も
日本航空(JAL)が4月7~8日、国内線の片道運賃が6600円になる格安タイムセールの第2弾を行った。全日本空輸(ANA)に対抗するように3月に打ち出したセールはアクセス集中によるシステム障害で中止したが、対象の搭乗期間…
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ANA、日本郵船子会社NCA買収へ 「貨物注力」で抱え込むリスク
ANAホールディングス(HD)は日本貨物航空(NCA)の買収に向け親会社の日本郵船と基本合意した。新型コロナウイルス禍でも好況だった貨物事業で供給力を強化する狙いがある。ただ、貨物事業は浮き沈みが激しいビジネスでもある。…
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ANA、牙城の中国路線をLCCに一部移管も? 再成長戦略の現実味
ANAホールディングス(HD)は2月15日、2023年度から3カ年の中期経営計画を発表した。最終年度となる25年度には新型コロナウイルス禍前を上回る売上高2兆3200億円、営業利益2000億円を目指すという高い目標を掲げ…
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「日本の水際対策は需要回復の制約にならない」エールフランスKLM副社長
新型コロナウイルス禍の中、いち早く社会経済活動の正常化が進んだ欧州では航空需要が急激な回復基調にある。エールフランスとKLMオランダ航空を傘下に持つエールフランスKLMは2022年夏以降、搭乗率がコロナ禍前の19年の水準…
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春節も踊らぬ中国訪日需要 ビザ発給問題の後に待つ「飛行機不足」懸念
年末年始の航空需要は国内線で新型コロナウイルス禍前に迫る水準まで回復を見せ、国内の観光地は活況を見せたものの、国際線の需要回復は限定的だった。ただ、その背景の1つだった中国の「ゼロコロナ」政策は終わりを告げた。間近には春…
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年末年始は旅行低調、帰省は盛ん? 見えてきた全国旅行支援の功罪
新型コロナウイルス禍が日本経済に大きな影響を与え始めてから3回目となる年末年始が迫りつつある。交通機関や旅行会社が発表した需要動向を分析すると、旅行需要は思ったほどの盛り上がりを見せていないものの、感染状況を見極めながら…
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タクシーはEV普及の「切り札」か、配車アプリ会社が2500台導入支援
配車アプリ「GO」を運営するモビリティテクノロジーズ(MoT、東京・港)が電気自動車(EV)タクシーの運用支援に乗り出す。全国100の事業者に2500台のEVをエネルギー管理システムなども併せて提供する。タクシーの電動化…
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ANAHDの片野坂会長が断言「コロナ後も航空需要は伸び続ける」
日経ビジネスLIVEでは22年11月10日、書籍発行に連動したウェビナー「コロナ禍に揺れたANA、トップが語る1000日」を開催。22年3月までANAホールディングスの社長を務め、最前線で危機に立ち向かってきた片野坂真哉…
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地方移住に副業も 採用再開のANA、新たな働き方でCAが得たもの
4年ぶりに客室乗務員の採用を再開すると発表したANAホールディングス。コロナ禍の長期化が避けられない情勢となった2020年秋以降、数多くの社員がグループ外に出向したほか、地方移住や副業をしながら乗務に当たるなど新たな働き…
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ANAが採用再開へ コロナ禍で仕事がなくなったCAたちの苦悩
ANAホールディングスは12月7日、傘下の全日本空輸(ANA)などで客室乗務員の採用を再開すると発表した。ANAは2024年度入社の新卒と23年度入社の経験者を合わせて500人ほど採用する見通しだ。客室乗務員の採用は4年…
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JAL・ANAはそろって黒字転換も 航空業界に迫るリセッションの影
新型コロナウイルス禍で苦しんだANAホールディングス(HD)と日本航空(JAL)の業績が回復している。両社の2022年4~9月期決算は中間決算として3年ぶりに営業黒字転換。旅客需要の回復やコストの圧縮が寄与している。通期…
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スーパーアプリで非航空事業深耕 ANAは2つの「失敗」生かせるか
ANAホールディングス(HD)が新型コロナウイルス禍で痛感した「航空一本足」の事業構造の脆弱さ。これを脱却すべく、マイレージ(マイル)など非航空事業の収益力を伸ばそうと動きを見せるのがグループ会社のANA X(東京・中央…
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「外様」がけん引するANAスーパーアプリ構想 航空一本足脱却なるか
ANAホールディングス(HD)は10月20日、「ANAマイレージクラブ」会員向けのスマホアプリを大幅リニューアルすると発表した。航空券の購入などに限らず、EC(電子商取引)や決済機能などANAグループの様々なサービスへの…
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ANA・ピーチがコードシェア解消 「朝令暮改」で探る連携の最適解
ANAホールディングス(HD)は1年強続けてきた全日本空輸(ANA)と格安航空会社、ピーチ・アビエーションのコードシェア(共同運航)を取りやめた。新型コロナウイルス禍では「身をかがめる」戦略を通して危機を乗り越えようとし…
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11/10開催 「ANA 苦闘の1000日」を片野坂会長が振り返る
日経ビジネスLIVEでは11月10日(木)18:00~19:00に、「コロナ禍に揺れたANA、トップが語る1000日」と題し、ANAHDの新型コロナウイルス禍での歩みを振り返るウェビナーを開催します。登壇するのは2022…
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ANAが挑んだ機材売却 相手探しに苦心、パイロットも巻き込む
コロナ禍で保有機材数を減らして事業規模を縮小することを決めたANAホールディングス(HD)。だが、航空機の中古市場は冷え込んでいた。最終的にはパイロットも巻き込むなど異例の対応に迫られる。新刊『ANA 苦闘の1000日』…
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菅野泰夫のズームイン・ズームアウト欧州経済
ロシアを足掛かりに、欧州経済・金融市場の調査を担当して、既に十数年の月日がたちました。英国の欧州連合(EU)離脱…
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1000年企業の肖像
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10 Questions
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河合薫の新・社会の輪 上司と部下の力学
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ファクトフルネス思考
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大西孝弘の「遠くて近き日本と欧州」
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グルメサイトという幻
食べログ、ぐるなび、ホットペッパーグルメ──。外食店探しに欠かせない存在となったグルメサイトの地位が揺らいでいる…
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フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える
この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつか…
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ファストリ、異次元の経営
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テスラが仕掛ける電池戦争
日本でも2030年代半ばに新車販売でガソリン車をゼロにする方針が打ち出されるなど、各国の環境規制強化により普及段…
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70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
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