スカイマークは現在、銀⾏と追加の融資枠を巡って交渉している
スカイマークは現在、銀⾏と追加の融資枠を巡って交渉している

 スカイマークに再び暗雲が漂っている。新型コロナウイルスの感染拡大による市場の激変により、佐山展生会長が想定していた以上の早さで現金が流出しているもようだ。年度内を乗り切るためには追加の融資枠の確保も必要になっている。2015年に経営破綻した後、再建へ順調に進んできたように見えた同社だが、厳しい局面に立たされている。

 「キャッシュは結構持つと思っていたんだが……」。佐山会長は新型コロナの影響により、思っていた以上のスピードでキャッシュが流出していると話す。利用者が急速に減り、資金繰りが磐石とは言えなくなっている。

 2月の時点では、スカイマークの数字は他社に比べてよかった。ANAホールディングス(HD)の国内線の搭乗率は前年同月比3.2ポイント減の64%、国際線は10.9ポイント減の64.4%だったが、スカイマークは4.9ポイント減の80.6%と健闘した。

 大きな要因の一つは国際線がほとんどないこと。スカイマークの定期路線は1日1往復の成田―サイパン便のみでその他は全て国内線だ。ANAHDや日本航空(JAL)は航空事業の売上高の半分を国際線で稼ぐ。新型コロナの影響は中韓路線を中心とした国際線で先行した。スカイマークへの影響は2月時点では限定的だった。

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この記事はシリーズ「高尾泰朗の「激変 運輸の未来図」」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。