シリーズ
高尾泰朗の「激変 運輸の未来図」

75回
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ANA、日本郵船子会社NCA買収へ 「貨物注力」で抱え込むリスク
ANAホールディングス(HD)は日本貨物航空(NCA)の買収に向け親会社の日本郵船と基本合意した。新型コロナウイルス禍でも好況だった貨物事業で供給力を強化する狙いがある。ただ、貨物事業は浮き沈みが激しいビジネスでもある。…
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ANA、牙城の中国路線をLCCに一部移管も? 再成長戦略の現実味
ANAホールディングス(HD)は2月15日、2023年度から3カ年の中期経営計画を発表した。最終年度となる25年度には新型コロナウイルス禍前を上回る売上高2兆3200億円、営業利益2000億円を目指すという高い目標を掲げ…
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「日本の水際対策は需要回復の制約にならない」エールフランスKLM副社長
新型コロナウイルス禍の中、いち早く社会経済活動の正常化が進んだ欧州では航空需要が急激な回復基調にある。エールフランスとKLMオランダ航空を傘下に持つエールフランスKLMは2022年夏以降、搭乗率がコロナ禍前の19年の水準…
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春節も踊らぬ中国訪日需要 ビザ発給問題の後に待つ「飛行機不足」懸念
年末年始の航空需要は国内線で新型コロナウイルス禍前に迫る水準まで回復を見せ、国内の観光地は活況を見せたものの、国際線の需要回復は限定的だった。ただ、その背景の1つだった中国の「ゼロコロナ」政策は終わりを告げた。間近には春…
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年末年始は旅行低調、帰省は盛ん? 見えてきた全国旅行支援の功罪
新型コロナウイルス禍が日本経済に大きな影響を与え始めてから3回目となる年末年始が迫りつつある。交通機関や旅行会社が発表した需要動向を分析すると、旅行需要は思ったほどの盛り上がりを見せていないものの、感染状況を見極めながら…
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タクシーはEV普及の「切り札」か、配車アプリ会社が2500台導入支援
配車アプリ「GO」を運営するモビリティテクノロジーズ(MoT、東京・港)が電気自動車(EV)タクシーの運用支援に乗り出す。全国100の事業者に2500台のEVをエネルギー管理システムなども併せて提供する。タクシーの電動化…
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ANAHDの片野坂会長が断言「コロナ後も航空需要は伸び続ける」
日経ビジネスLIVEでは22年11月10日、書籍発行に連動したウェビナー「コロナ禍に揺れたANA、トップが語る1000日」を開催。22年3月までANAホールディングスの社長を務め、最前線で危機に立ち向かってきた片野坂真哉…
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地方移住に副業も 採用再開のANA、新たな働き方でCAが得たもの
4年ぶりに客室乗務員の採用を再開すると発表したANAホールディングス。コロナ禍の長期化が避けられない情勢となった2020年秋以降、数多くの社員がグループ外に出向したほか、地方移住や副業をしながら乗務に当たるなど新たな働き…
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ANAが採用再開へ コロナ禍で仕事がなくなったCAたちの苦悩
ANAホールディングスは12月7日、傘下の全日本空輸(ANA)などで客室乗務員の採用を再開すると発表した。ANAは2024年度入社の新卒と23年度入社の経験者を合わせて500人ほど採用する見通しだ。客室乗務員の採用は4年…
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JAL・ANAはそろって黒字転換も 航空業界に迫るリセッションの影
新型コロナウイルス禍で苦しんだANAホールディングス(HD)と日本航空(JAL)の業績が回復している。両社の2022年4~9月期決算は中間決算として3年ぶりに営業黒字転換。旅客需要の回復やコストの圧縮が寄与している。通期…
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スーパーアプリで非航空事業深耕 ANAは2つの「失敗」生かせるか
ANAホールディングス(HD)が新型コロナウイルス禍で痛感した「航空一本足」の事業構造の脆弱さ。これを脱却すべく、マイレージ(マイル)など非航空事業の収益力を伸ばそうと動きを見せるのがグループ会社のANA X(東京・中央…
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「外様」がけん引するANAスーパーアプリ構想 航空一本足脱却なるか
ANAホールディングス(HD)は10月20日、「ANAマイレージクラブ」会員向けのスマホアプリを大幅リニューアルすると発表した。航空券の購入などに限らず、EC(電子商取引)や決済機能などANAグループの様々なサービスへの…
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ANA・ピーチがコードシェア解消 「朝令暮改」で探る連携の最適解
ANAホールディングス(HD)は1年強続けてきた全日本空輸(ANA)と格安航空会社、ピーチ・アビエーションのコードシェア(共同運航)を取りやめた。新型コロナウイルス禍では「身をかがめる」戦略を通して危機を乗り越えようとし…
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11/10開催 「ANA 苦闘の1000日」を片野坂会長が振り返る
日経ビジネスLIVEでは11月10日(木)18:00~19:00に、「コロナ禍に揺れたANA、トップが語る1000日」と題し、ANAHDの新型コロナウイルス禍での歩みを振り返るウェビナーを開催します。登壇するのは2022…
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ANAが挑んだ機材売却 相手探しに苦心、パイロットも巻き込む
コロナ禍で保有機材数を減らして事業規模を縮小することを決めたANAホールディングス(HD)。だが、航空機の中古市場は冷え込んでいた。最終的にはパイロットも巻き込むなど異例の対応に迫られる。新刊『ANA 苦闘の1000日』…
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「追加で28機を退役させよ」 ANA、コロナ禍の機材売却大作戦
コロナ禍での乗客の激減で「身をかがめる」覚悟を決めたANAホールディングス(HD)。欠かせないのが、保有機材数を減らして事業規模を縮小することだった。航空機の中古市場が冷え込む中、前例のない規模での機材売却にどう取り組ん…
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「建設分野の営業を私が?」 ANAグループ社員が出向で得た学び
コロナ禍での乗客の激減で「身をかがめる」覚悟を決めたANAホールディングス(HD)。2020年秋には、グループ外への出向を大幅に増やすことを決めた。航空業界への憧れを胸に入社したANAグループの社員たちは、畑違いの業界で…
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「私は必要ではないのか」 外部出向に迫られたANAと社員の苦悩
2022年10月1日、全日本空輸(ANA)は23年春入社の社員の内定式を開く。グローバルスタッフ職(旧総合職)や自社養成パイロットの新卒採用は実に3年ぶりだ。コロナ禍で身をかがめる覚悟を決めたANAホールディングス(HD…
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タイムリミットは4時間後 ANA、武漢からの帰国作戦の舞台裏
2022年9月26日発行の書籍『ANA 苦闘の1000日』から、ANAグループの経営者や社員のコロナ禍での苦悩、奮闘を振り返る本連載。中国・武漢支店の空港所長が街の異変に気付いた第1回に続く今回は、武漢からの帰国希望者の…
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ANA「苦闘の1000日」の始まり 武漢支店のSOS
新型コロナウイルス禍で大きな打撃を受けた航空業界。中でも、拡大路線にかじを切っていたANAホールディングス(HD)への影響は大きかった。ANAグループの経営者や社員の苦悩、奮闘を描いた書籍『ANA 苦闘の1000日』(2…
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徹底予測2021年 底打ちか奈落か
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不屈の路程
話題の経営者や気鋭の起業家はいかにして自らの経営を確立するに至ったのか。そこにたどり着くまでの道のりは決して順風…
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菅野泰夫のズームイン・ズームアウト欧州経済
ロシアを足掛かりに、欧州経済・金融市場の調査を担当して、既に十数年の月日がたちました。英国の欧州連合(EU)離脱…
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1000年企業の肖像
日本は創業100年以上の企業が多くあり、世界一の長寿企業大国として知られる。その中には創業1000年を超えると伝…
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10 Questions
いま、世の中で起こっていること。誰もが知りたいと思っていること。でも、ちゃんと理解できていないこと。漠然と知って…
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河合薫の新・社会の輪 上司と部下の力学
上司と部下が、職場でいい人間関係を築けるかどうか。それは、日常のコミュニケーションにかかっている。このコラムでは…
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ファクトフルネス思考
「データを基に世界を正しく見る習慣」を紹介した書籍『ファクトフルネス』は、日本で90万部を超えるベストセラーとな…
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大西孝弘の「遠くて近き日本と欧州」
日本の読者にとって欧州のニュースは遠い国々の出来事に映るかもしれない。しかし、少子高齢化や低成長に悩み、企業の新…
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グルメサイトという幻
食べログ、ぐるなび、ホットペッパーグルメ──。外食店探しに欠かせない存在となったグルメサイトの地位が揺らいでいる…
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フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える
この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつか…
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ファストリ、異次元の経営
コロナ禍の混乱からいち早く抜け出したファーストリテイリング。破綻が相次ぐアパレル業界にあって、なぜユニクロだけが…
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テスラが仕掛ける電池戦争
日本でも2030年代半ばに新車販売でガソリン車をゼロにする方針が打ち出されるなど、各国の環境規制強化により普及段…
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70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
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