シリーズ
高尾泰朗の「激変 運輸の未来図」

21回
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オリックスは“サブスク”開始 カーシェア「再成長」への道筋は
オリックス自動車(東京・港)は2月18日、カーシェアリング大手で日本初の定額乗り放題プランを導入すると発表した。「所有」から「共有」に向かう流れに乗り、順調に市場規模を拡大してきたカーシェア業界。ただ新型コロナウイルスの…
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佐川急便社長「EC普及、コロナで欧米並みに テックで物流能力向上」
新型コロナウイルスの感染拡大によって加速した「巣ごもり消費」。その恩恵を受けているのが宅配業界だ。大手の一角、佐川急便を傘下に持つSGホールディングスの2021年4~12月期の連結売上高は前年同期比9.7%増の9820億…
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ANAは通期業績据え置き JALが下方修正する2つの理由
1月29日にANAホールディングス、2月1日に日本航空(JAL)がそれぞれ2020年4~12月期決算を発表した。21年3月期通期の業績について、ANAHDは営業損益が5050億円の赤字になるとの見通しを据え置いた一方、J…
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ANAの機内食を自宅で、人気の裏にある「外様」の奮闘
ANAホールディングスがECサイトで販売している「機内食」が人気を集めている。2020年末に発売すると、一部商品は売り出す度にすぐに売り切れに。1月18日には新商品を投入した。国際線の大幅減便によって大量の機内食が余った…
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「スーパーアプリ」に本気のANA スマホ決済に上級会員制度変更
ANAホールディングス(HD)がマイルやクレジットカードなど、非航空事業の強化を打ち出している。スマホ決済サービス「ANA Pay」を始めたのに続き、「ANAマイレージクラブ」の上級会員となるための条件にANAカードやA…
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ANA・JALの周遊飛行が人気 コロナ「第3波」も高まる旅行熱
航空大手が実施する「周遊フライト」が人気だ。日本航空(JAL)が11月14日に運航した「ハワイ旅行気分」を味わえる「羽田発羽田着」のフライトは販売座席数に対して7.5倍を超える応募があったという。収入としては微々たるもの…
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韓国にメガキャリア誕生へ ANA・JALに与える2つの影響
韓国航空首位の大韓航空が2位のアシアナ航空を買収する。同国政府が主導して再編を進めており、日本で言えばANAホールディングス(HD)と日本航空(JAL)が統合するような大きな動きだ。日本の航空市場にはどのような影響を与え…
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JAL、公募増資はANA出し抜く「攻め」の一手
日本航空(JAL)は公募増資などで最大約1680億円を調達する。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で航空需要は激減しており、2021年3月期の最終損益は2400億〜2700億円の赤字となる見通しだが、10年前に経営破綻を…
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LCCピーチ、1便たった0.8トンでも貨物を運びたい事情
ANAホールディングス(HD)傘下の格安航空会社(LCC)、ピーチ・アビエーションは貨物事業に参入した。旅客機の貨物スペースを活用し、生鮮品や電子関連部品などを運ぶ。ただ同社が使う小型機の貨物スペースは小さく、1便で運ぶ…
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ANAが踏み込んだLCCとの連携策 国際線で新ブランドも
ANAホールディングス(HD)は大型機を中心とした機材の削減など事業構造改革の骨子を発表した。目を引いたのがLCC(格安航空会社)との連携策だ。子会社のピーチ・アビエーションとのコードシェア(共同運航)に向け検討に入った…
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新LCCジップエア、「旅客2人」でも初就航の理由
日本航空(JAL)傘下の格安航空会社(LCC)、ジップエア・トーキョー(千葉県成田市)がようやく「客を乗せて」飛び立った。6月に成田ータイ・バンコク便、9月に成田ー韓国・ソウル便を就航したものの、旅客利用が見込めず、貨物…
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浮揚力欠く航空市場 ANA、機材・路線も削減へ
新型コロナウイルスの感染拡大に端を発した航空業界の苦境が続いている。ANAホールディングス(HD)傘下の全日本空輸(ANA)は賞与カットなど身を切る改革に追い込まれた。国内では旅客数が増えつつあるが、値下げキャンペーンで…
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公道を走り始めた宅配ロボット 実力は未知数
消費者に荷物を届ける「ラストワンマイル」の業務を担うロボット。その活用に向けて、宅配大手が公道での実証実験を進めている。ロボット配送の目的はこれまで人手不足に悩む物流業界の省人化にあったが、新型コロナウイルスの感染拡大で…
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航空、4連休で復調の兆し 年末年始の期待は「マイル」にも
新型コロナウイルスの感染拡大による旅行や出張の自粛に苦しむ航空業界に復調の兆しが見えた。9月の4連休「シルバーウイーク」は満席となった航空便も多く、羽田空港にもにぎわいが戻った。航空各社は「Go Toトラベル」で10~1…
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配車アプリ、逆風下の乱戦 最大手は最大200億円調達
配車アプリ最大手のモビリティテクノロジーズ(東京・千代田)がNTTドコモから最大200億円の追加出資を受ける。新型コロナウイルスでタクシー需要自体は縮小したが、新サービスの市場を目指して今どう動くのか、戦略が問われる局面…
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物流業界で始まったAI活用 宅配ルートの最適化競争に
SGホールディングス(HD)傘下の佐川急便は東京大学発のAIスタートアップなどと組み、今秋から再配達を減らすための実証実験を始める。家庭の電力データを基に在宅か不在かを割り出し、最適な配送ルートを示す。
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損保が掘り起こす空き情報 駐車場シェアリングの「宝」に
損害保険会社が個人や法人が抱える駐車場を一般に貸し出す「駐車場シェア」を手掛ける企業との連携を進めている。東京海上日動火災保険はこのほど、時間貸駐車場大手で駐車場シェアサービスも手掛けるパーク24と業務提携した。業界首位…
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JAL、中央座席の販売再開 新常態探る航空業界
日本航空(JAL)は新型コロナウイルスの影響で一時休止していた3~4人並びの中央席の販売を7月から再開した。航空各社が国内線の便数回復に伴い、空のサービスのニューノーマル(新常態)を模索している。
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貨物輸送に値上がりの波 ANAHD、ドイツへ専用機
ANAホールディングス(HD)は6月10日、独フランクフルトに向けて大型機を使った貨物専用便を運航し始めた。旅客便の減便で貨物スペースの供給が絞られており、運賃が上昇している。一方で貨物需要は旅客ほどは落ち込んでいない。…
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LCCに吹きすさぶ逆風 JAL系は「貨物専用」で初就航
新型コロナウイルスが航空業界に打撃を与える中、特に苦境に陥っているのが格安航空会社(LCC)だ。日本航空傘下のジップエア・トーキョーは6月3日に初就航を迎えたが、旅客利用が見込めず、当面は貨物専用便としての運航となる。高…
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従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
全8回