新型ウイルスコロナの拡大により、在宅勤務にシフトしつつある日本企業の働き方だが、妨げとなるのがハンコや紙文化ともいわれている。だが、感染拡大を受けて、約2000枚もの紙を減らした企業もある。紙文化からの移行は何も特別な会社ではなくても、ちょっとしたデジタルツールの活用で可能になる。紙文化を変えるには時間がかかるとはいえ、非効率な伝統を見直す第一歩とも言えそうだ。
新型ウイルスコロナの拡大により、在宅勤務にシフトしつつある日本企業の働き方。なかでも在宅勤務の妨げになるといわれているのが、ハンコが象徴する紙文化だ。業務契約など企業間のやりとりには、どうしてもハンコが欠かせないからだ。
それでも、雇用契約など一部の書類では電子化が認められ、徐々に普及しだしている。
4月1日、介護人材の派遣サービスを手がけるTSグループ(大阪市)の入社式。新型ウイルス感染拡大を受けてリアルの場での開催を取りやめ、オンライン会議サービス「Zoom」を使った入社式に切り替えた。北海道から鹿児島まで全国津々浦々の新入社員が次々と画面上に映し出されるが、驚いたのはその後だ。紙文化があっさりと、なくなっていた。

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