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新型コロナウイルスの感染拡大が「雇用クライシス」を招いている。経済の低迷が長期化する懸念がある中、企業はどのように危機に向き合ったらいいのか。創業時から一貫して「雇用維持」を重視してきた日本電産の永守重信会長CEOに話を聞く。リーマン・ショックのときにはどのような取り組みで危機を乗り越えたのか。そして今回のコロナ・ショックにはどう対応するのか。

第1回:新型コロナの“需要消滅”が招く雇用危機、「倒産する」悲鳴続々
第2回:新型コロナで工場休止 トヨタ、日産の城下町で見た雇用危機
第3回:トヨタの“師”が語る「新型コロナで景気が悪化しても雇用は守る」

日本電産の永守重信会長CEO(写真:菅野 勝男)

永守会長はかねて「雇用を守る」ことを重視してきました。新型コロナウイルスによる経済危機と影響度を比較されるリーマン・ショックのときも、人員削減をせず乗り切りました。

永守重信・日本電産会長CEO(以下、永守氏):創業以来、雇用を維持することを常に重視してきました。社会への貢献は雇用の維持と思ってきたからです。リーマン・ショックのときも同じです。