全国に先駆けて赤字ローカル線が社会問題となっている北海道。JR北海道が6年前に「単独では維持困難」な13区間を発表したが、道や沿線自治体の反発もあって議論が進まないまま地域住民が不便を強いられるケースは少なくない。ただ、地域公共交通の議論は鉄道を存続させるか、バス転換するかで終わらない。今後も人口減少が続く中で絶えず見直しが必要となる。入り口でとどまっている時間はない。

 「鉄道存続か廃止かの結論がなかなか出ず、3年間ずっと代行バス通学で不便な思いをした」。北海道新ひだか町役場に勤務する菊地蓮太さんは、高校時代をこう振り返る。

 サラブレッドの牧場が点在し、風光明媚(めいび)な路線として知られたJR北海道の日高線。2015年1月の高波被害で鵡川(むかわ町)~様似(様似町)間の116キロメートルが運休し、6年後の21年4月に復旧することなく、そのまま廃止となった。

廃止後もレールが残されている日高線旧静内駅近くの鉄橋
廃止後もレールが残されている日高線旧静内駅近くの鉄橋

 菊地さんが15年4月に入学した北海道静内高校は、廃止区間にある静内駅(新ひだか町)から徒歩15分ほど。自宅から約3キロメートル離れた本桐駅(同町)まで親に車で送ってもらい、そこから列車に乗ってドアツードアで1時間強の通学のはずだった。

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