新型コロナウイルスの感染再拡大により、お盆期間中のJR各社の新幹線利用客数は前年に比べ21~28%と振るわなかった。各社の最終赤字の合計額は、旧国鉄の末期の水準に匹敵するほど膨らんでいる。鉄道ビジネスは運営コストに占める固定費の割合が高く、少しでも利用者を乗せて収入を得たほうが経営にプラスになるため、国鉄時代に「青春18きっぷ」を出したように割安切符を相次いで提供し始めた。当面は需要が元に戻ることは見込みにくく、JR各社が路線網などを見直す動きが速まるかもしれない。

JR東日本は新幹線が半額になる切符の販売に踏み切った
JR東日本は新幹線が半額になる切符の販売に踏み切った

 JR東日本、東海、西日本のお盆期間(8月7~17日)の新幹線利用客数は前年の21~24%、JR九州は28%で軒並み3割を切った。JR北海道、四国の在来線特急も前年の半分の水準だ。新型コロナウイルスの感染再拡大への懸念から、小池百合子東京都知事らが帰省の自粛を呼びかけたことが影響した。政府の国内旅行促進策「Go To トラベル」は「鉄道利用に目立ったプラスの効果が出ていない」(JR九州の青柳俊彦社長)という。

 2020年4~6月期は決算を公表したJR5社すべてが最終赤字となった。各社は夏以降に勢いが戻るのではないかと考えていたが、期待は裏切られた。赤字額はJR東が1553億円、JR西が767億円、JR東海が726億円、JR北海道が126億円、JR九州が51億円となり5社合計で3200億円を超える(JR四国とJR貨物は20年4~6月期決算を公表していない)。仮にこの状況が年間を通して続くとして赤字額をはじくと約1兆3000億円になり、国鉄時代の最終年度である1987年3月期の赤字1兆3610億円に匹敵する。

 とにかく乗客を増やそうと、各社が取り組むのは割安切符の販売だ。JR東はお盆明けの8月20日乗車分から、インターネット予約限定の割引切符「お先にトクだ値スペシャル」を発売している。新幹線や在来線特急列車を20日前までに予約すれば、料金が半額になる。例えば、東京-新函館北斗間は片道1万1610円(税込み、以下同)だ。JR東のネット予約での割引率は過去最大で、JR東・北海道が管轄する新幹線の全路線に50%割引を設定するのは初。これまでは1カ月程度と利用期間を区切って割引切符を設定してきたが、今回は21年3月末までと長い。

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12/15ウェビナー開催、「外食を救うのは誰か」第1回――すかいらーく創業者の横川氏が登壇

 新型コロナウイルスの感染拡大から3年目となり、外食店に客足が戻りつつあります。一方、大手チェーンが相次ぎ店舗閉鎖を決定するなど、外食産業の苦境に終わりは見えません。どうすれば活気を取り戻せるのか、幅広い取材を通じて課題を解剖したのが、書籍『外食を救うのは誰か』です。
 日経ビジネスLIVEでは書籍発行に連動したウェビナーシリーズを開催します。第1回目は12月15日(木)19:00~20:00、「『安売りが外食苦境の根源だ』ファミレスをつくった男が激白」がテーマです。講師として登壇するのは1970年にファミリーレストラン「すかいらーく」1号店を開業した横川竟氏と、外食経営雑誌『フードビズ』の神山泉主幹です。書籍を執筆した記者の鷲尾龍一がモデレーターとなり、視聴者の皆様からの質問もお受けします。ぜひ、議論にご参加ください。

■日程:12月15日(木)19:00~20:00(予定)
■テーマ:「安売りが外食苦境の根源だ」ファミレスをつくった男が激白
■講師:横川竟氏(すかいらーく創業者、高倉町珈琲会長)、神山泉氏(外食経営雑誌『フードビズ』主幹)
■モデレーター:鷲尾龍一(日経ビジネス記者)
■会場:Zoomを使ったオンラインセミナー(原則ライブ配信)
■主催:日経ビジネス
■受講料:日経ビジネス電子版の有料会員のみ無料となります(いずれも事前登録制、先着順)。有料会員以外は3300円(税込み)となります。
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