JR九州はVisaカードを自動改札機にかざして乗車できる実証実験を始める。Suicaをはじめとする交通系ICカードの代替になり得るサービスだ。ビザはインバウンド対応などをアピールするが、交通事業者の視線はシステム利用料と決済手数料という2つのコストに向けられている。

 JR九州は7月22日から博多駅など福岡市内5駅で、Visaブランドのクレジットカード、デビットカードやプリペイドカード(スマートフォン含む)を自動改札機にかざして乗車できる実証実験を始める。米ビザが全世界で展開する非接触決済「Visaのタッチ決済」を利用したサービスで、JRグループでは初の試みとなる。

JR九州は福岡市内の5駅でVisaカードを自動改札機にかざして乗車できるようにする
JR九州は福岡市内の5駅でVisaカードを自動改札機にかざして乗車できるようにする

 Visaのタッチ決済で電車やバスに乗れる実証実験は、地方の交通事業者を中心に増加している。現在、28のプロジェクトが発表済みだ。当初はキャッシュレス対応が遅れていた路線バスへの導入が多かったが、最近は鉄道にも広がってきた。なかでもJR九州は、交通系ICカード「SUGOCA(スゴカ)」を発行している。JRグループの一角が実験に踏み切るインパクトは大きい。

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