東海道新幹線「のぞみ」は1時間当たり3本程度、山陽新幹線への直通は1時間当たり1本に減少している

 JR東海やJR西日本、JR九州は5月11日から東海道・山陽・九州新幹線で定期列車の減便に踏み切った。東海道新幹線の場合、本数が2割減る。JR東日本も28日から実施する予定だ。新型コロナウイルスの感染拡大の影響が広がるなか、ゴールデンウイークでも新幹線の減便対象は臨時列車にとどまっていた。今になってようやく踏み込んだ対策が実行される背景には、ダイヤ調整が難しいという鉄道特有の事情がある。

 JR東海の経営を支える東海道新幹線は、1時間当たり最大12本運転できる「のぞみ」がわずか3本になった。「ひかり」「こだま」と合わせた定期列車の本数は1日約250本となり、300本以上あった通常ダイヤと比べ大幅に減った。3社は「緊急事態宣言の延長を受け、旅客需要が当面回復しないと判断したため」と説明する。

 鉄道のダイヤは極めて複雑だ。2つの空港を往復するだけの航空機と違い、途中停車があるうえ、列車によってそのパターンは様々だ。JR東日本の赤石良治常務は「列車を機械的に間引くと、2~3時間も列車が来なくなる駅が出てしまう」と語る。

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