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 コロナ・エフェクトで大きな変革を迫られているのが教育現場だ。安倍晋三首相の2月27日の休校要請以降、全国の小中高校と特別支援学校の多くで休校措置が取られた。授業の遅れや生徒の生活習慣の乱れなどが懸念される一方、休校をきっかけに新しい教育のあり方を模索する動きも出ている。

「Zoom」を活用。生配信で授業を再現

 「この問題みんな分かったかな」

 3月18日午前9時半、静岡聖光学院中学校・高等学校(静岡市)の数学教師、小山祥史氏が誰もいない教室でパソコンに向かって話しかけていた。パソコンの画面の向こう側にいるのは、高校1年生の生徒約25人。生徒は自宅でタブレット端末やパソコンを使って、遠隔で授業に参加している。その日の授業は、指数関数や対数関数の復習だ。小山氏は、プロジェクターでスクリーンに課題を投影しながら授業を進めていく。オンラインであることを除いては、「普通の授業とあまり変わらない」(小山氏)という。

静岡聖光学院では休校中、オンラインで授業を継続。生徒は自宅でタブレット端末などを使って授業を受ける(下)

 同校は3月2日から臨時休校とし、オンラインでの授業に切り替えた。星野明宏校長は、「休みにするのではなく、ITを使って極力、学校を再現しようとした」と話す。同校では以前から調べ学習用などのためにタブレット端末の導入を進め、全生徒が所有していた。そのタブレット端末を生かし、授業やホームルームはビデオ会議ソフト「Zoom」を活用。課題は教育・学習用アプリの「iTunes U」などで配布する。