日本電産が10月、新たな経営体制に移行する。日産自動車からスカウトし、いったんはCEO(最高経営責任者)を務めた関潤社長は退任する方向とみられる。「危機の中でもやり抜く企業文化の継承」。カリスマ経営者、永守重信会長CEOはそれを強調するが、後継者問題はまた不透明になった。

 「10月1日には、新経営体制が敷かれる」

 日本電産の複数の関係者は8月中旬、トップ層の意向としてこう知らされたという。新体制が何を意味するのかは、公式には明らかにされていないが、社内で取り沙汰されているのが関社長の退任だ。

 関氏は、日産自動車の元副COO(最高執行責任者)で、永守氏に誘われて2020年1月、日本電産に入社。その年の4月、社長COOに就任し、21年6月、CEO職を引き継いだ。

社長就任時に永守氏(右)と握手する関氏(2020年2月、写真:共同通信)
社長就任時に永守氏(右)と握手する関氏(2020年2月、写真:共同通信)

 だが、就任後株価が低迷したことや成長分野と位置づける車載事業の利益が先行投資などもあって伸び悩んだことから今年4月、永守氏がCEOに復帰。関氏はCOOに戻る形となった。

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