ネット大手を中心に、数多くの企業が参入するスマートフォンを使ったキャッシュレス決済サービス。12月7日、レッドオーシャンの様相を呈している市場に新たなサービスが名乗りを上げた。

リクルートMUFGビジネスが手掛けるキャッシュレス決済サービスのアプリ画面(写真:加藤康)
リクルートMUFGビジネスが手掛けるキャッシュレス決済サービスのアプリ画面(写真:加藤康)

 その名は「COIN+」(コインプラス)。リクルートと三菱UFJ銀行の共同出資会社、リクルートMUFGビジネス(東京・中央)が手掛ける決済サービスだ。12月7日にコインプラスの決済機能を備えたスマホアプリ「エアウォレット」の配信を開始。コインプラス加盟店で、QRコード決済ができるようになった。

決済手数料は0.99%

 最大の特徴は、決済手数料が0.99%と低いこと。既存のQRコード決済の多くでは手数料が2~3%台であることを考えると導入店舗の負担は軽くなる。PayPayが打ち出した最低1.6%の手数料と比べても0.6ポイント以上低い。

 手数料を抑えられたのは、銀行に直結することで中間決済が省略できたため。さらに、ポイント還元などの販促費を除外したことも寄与した。「三菱UFJ銀行が他行の賛同を取り付けてくれたことが大きかった」(リクルートMUFGビジネスの夏目英治社長)という。

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