こんなずさんな対応をする会社に、お金を預けて大丈夫だろうか──。

 そう思った預金者は多いに違いない。

3月1日午前、システム障害で利用停止となったみずほ銀行のATM(写真:共同通信)
3月1日午前、システム障害で利用停止となったみずほ銀行のATM(写真:共同通信)

 みずほ銀行で2月28日、約5900台あるATMのうちピークで約7割にあたる4318台で不具合が発生するシステム障害が発生した。ATMにカードや通帳を入れたところ、ストップして全てが復旧するのに30時間かかった。カードや通帳が取り出せなくなる事象が約5200件発生。前代未聞のトラブルに、翌3月1日夕刻に記者会見を開いた同行の藤原弘治頭取は「新型コロナ禍なのに、お客様をお待たせして、つらい思い、ご迷惑をかけてしまった」と陳謝した。

 ATMには、機械の横に緊急時にかけられる電話がある。通常、カードが抜き取れなくなった際などに電話すると、警備会社の警備員が駆けつけ、すぐに状況を調査。本人と確認できれば、カードを返すという手続きが取られる。問題は、その頼みの綱となる電話がつながらなかったことだ。「電話に対応できないほどの大量の事象が発生した」(藤原頭取)からだという。

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