「お金を数えるの、仕事じゃないの」。1月31日深夜のラジオ番組で、タレントの伊集院光さんはこう語った。
「異様な量」という500円玉貯金が自宅にあった伊集院さん。ゆうちょ銀行が1月17日から硬貨を窓口やATMで預け入れる際に手数料を取るようになるため、その前に処理しようと考えた。郵便局に電話し、曜日や時間帯を相談した上で持ち込んだ。しかし、担当者は「結構、嫌な顔をされて。『勘弁してくれませんか』みたいな」(伊集院さん)様子だったという。
1月に入り、SNSでは伊集院さんと同じようにゆうちょ銀行に駆け込んだ人の投稿が飛び交っていた。「ATMで500円を入れたら110円も取られるボッタクリ」のように、不満の声が目立った。
「お賽銭もスマホ決済? ゆうちょ銀『有料化ショック』でさまよう小銭」でも見たように、手数料の新設を巡る銀行の動きはここ数年で活発化した。低金利の環境下でも収益を確保したい銀行にとって、ターゲットは個人や企業にとどまらない。
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