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諸行無常の金融まんだら

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値下げ傾向の自動車保険 各社が「古いクルマ」に照準を合わせる理由
2023年1月、損害保険各社は自動車保険の商品改定を実施した。大手2社が値下げに踏み切るなど、事故件数の低減などを背景に近年は保険料水準が引き下げ傾向にある。そんな中で各社は、保険料収入を高めようと、近年の車の保有スタイ…
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三菱UFJFGの亀沢社長「金利正常化で100兆円分のマイナス戻る」
三菱UFJフィナンシャル・グループの亀沢宏規社長が日経ビジネスのインタビューに応じた。長引く低金利の環境で業績を復調しつつある銀行を中心に、新たな銀行像を模索する考えを示した。
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日銀「必然のサプライズ」、政策修正で円高・株安・金利上昇どこまで
ついに日銀が政策修正に動いた。2022年12月20日正午過ぎ、日銀は長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)政策で抑え込んでいる長期金利の変動幅を拡大することを発表。事前に関係者が想定していない「サプライズ」…
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りそなショックから20年 南社長が語る「UXで資産形成」の勝算
りそなホールディングスの南昌宏社長が日経ビジネスのインタビューに応じた。公的資金注入から2023年で20年。「もう一度勝負できる準備が整った」と意気込み、600万人のユーザーを抱えるアプリで新たな資産形成サービスを打ち出…
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NTTデータが地銀システムクラウド化、「再編加速」仕掛ける金融庁
NTTデータが2028年から、地銀全体の4割、計40行が使う基幹システムのクラウド化を始める。大きなコスト削減効果が期待されるが、背後には「地銀が多すぎる」という金融庁の問題意識がある。依然として厳しい経営環境にある地銀…
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「みずほFGの風土改革を主導」 信託銀・梅田社長が放つ3本の矢
みずほ信託銀行の梅田圭社長が日経ビジネスのインタビューに応じた。みずほフィナンシャルグループの中で、みずほ信託は企業風土改革の先駆けに位置づけられている。トップが率先して取り組む施策に見えてくる、みずほが再起に成功するた…
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元財務官・山崎達雄氏が語る為替介入の舞台裏 「投機筋の疑心暗鬼誘う」
外為市場で円安が大幅に進行する中、政府は9、10月に相次ぎ外為市場で円買い・ドル売りの為替介入に踏み切った。一瞬で数円単位の変動を起こす異例のアクションの裏では何が起きているのか。2003年に円売り・ドル買い介入を手掛け…
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もう止まった? 1ドル=160円も? 歴史的な円安、次のシナリオは
10月21日に1ドル=151円90銭まで下落した円相場を受け、政府・日銀は9月22日に引き続き2回目のドル売り・円買い為替介入を実施した。その後も「覆面介入」が続くも、焼け石に水状態だ。円安の影響で、企業業績も個人の家計…
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建て替え費用や生活資金10万円 値上げ火災保険、「特約」で競争
2022年10月以降の契約分から、火災保険の保険料が大幅に引き上げられるケースが増えている。損害保険会社が保険料のベースにする「参考純率」が、相次ぐ自然災害などを背景に上昇したためだ。今後も値上げ基調は続くとみられ、大手…
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なぜ金融機関の店先で五平餅が売られているのか、飲食店支援の妙手
巣鴨信用金庫が、コロナ禍で売り上げが落ち込んだ飲食店をユニークな形で支援する取り組みをスタートした。ハウス食品グループ本社と連携し、キッチンカーを取引先の飲食事業者に提供。キッチンカーは支店前の空きスペースに「出店」して…
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「ゼロゼロ融資不良債権化、投資の機会でもある」キーストーン堤社長
過剰債務を抱えるゾンビ企業は社会問題化するのか。企業への融資を中心に手掛ける投資ファンド、キーストーン・パートナースの堤智章社長は「ファンドとしては投資チャンスになる」としつつ、マクロで見れば「数が多すぎて処理しきれない…
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守るべきは企業より人 ホンダ下請け工場の「名誉ある退出」
経営者が個人で債務保証することが当たり前になっている現状は、中小企業やそのオーナーの再出発にとって大きな障害となっている。将来のある人材に負の遺産を残さず、いかに次世代に事業をつないでいくか。中小企業の経営者のみならず、…
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「融資先の破綻増、金融機関は正念場に」 広島市信組・山本理事長
ゼロゼロ融資の返済が本格化しつつあるなか、実際に中小零細企業と向き合う金融機関では何が起きているのか。20年間で貸出金残高を3倍に増やした広島市信用組合の山本明弘理事長に聞いた。
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「ゾンビの代表格」物流業界で再編 SBSがM&Aで狙う一石二鳥
経営難や成長の限界に直面する中小企業にとって、大手・中堅企業の傘下に入ることは、事業と雇用を維持したまま再出発する方法の1つ。それは、人手不足が深刻な業界ほど効果が大きい。再編が進むことにより、買収を仕掛けた企業だけでな…
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さらば「過剰債務のわな」 佐渡汽船の再出発、支えたみちのりHD
収益力を超える債務を抱え、身動きが取れなくなる「過剰債務のわな」。金融機関から追加融資を受けられず、事業資産を生かす投資ができない。そうした悪循環をどう断ち切るか。いくつかの事例を通して、その方法を考える。
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「企業の新陳代謝が人を救う。今度こそさらば昭和」冨山和彦氏
企業再生のスペシャリストは、過剰債務を抱える「ゾンビ企業」とどう向き合うべきだと考えているのか。経営共創基盤グループ会長の冨山和彦氏に聞いた。
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上場企業にも債務の重荷 国際基準で浮かんだ126社
上場企業の中にも債務返済能力に課題のあるケースが存在するのか。国際決済銀行(BIS)の定義を適用したところ、126社が該当した。外食や宿泊など、コロナ禍で大きな影響を受けた企業の苦境ぶりが目立つ。
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「打ち出の小づち」ゼロゼロ融資の後遺症 不良債権化に身構える銀行
新型コロナウイルス禍に苦しむ企業を救ってきた「ゼロゼロ融資」というカンフル剤。返済が始まれば、経営改善が見通せず「ゾンビ」となった企業があぶり出される。不良債権化が続発する事態を避けようとする、支援機関の闘いは新たな局面…
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[新連載]コロナ融資で延命 過剰債務「ゾンビ企業」日本を揺らす
日本経済の新たなリスクが、水面下で膨らんでいる。それが、身の丈以上の借金に苦しむ過剰債務企業の存在だ。コロナ禍で広がった実質無利子・無担保の「ゼロゼロ融資」の返済が始まり、実質倒産状態にある「ゾンビ企業」が増殖しようとし…
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高校の金融教育必修化、「生きる力」高めるきっかけに
今年度から高校の家庭科の授業などで、投資や資産形成まで踏み込んだ金融経済教育が必修となった。変化の激しい現代社会では、将来生きていくうえで切り離せないお金について若いうちから正しい知識を身に付けておく必要性が高まっている…
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小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明
「ピース・オブ・ケイク(a piece of cake)」は、英語のイディオムで、「ケーキの一片」、転じて「たや…
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徹底予測2021年 底打ちか奈落か
日本経済の節目の年として幕を開けた2020年は、誰もが予想できない最悪の1年となった。すべての始まりはコロナ禍だ…
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クルマ大転換 CASE時代の新秩序
総付加価値額が450兆円ともされる自動車産業の構造が変わり始めた。GAFAやEVスタートアップ、ソニーなどが新た…
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不屈の路程
話題の経営者や気鋭の起業家はいかにして自らの経営を確立するに至ったのか。そこにたどり着くまでの道のりは決して順風…
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菅野泰夫のズームイン・ズームアウト欧州経済
ロシアを足掛かりに、欧州経済・金融市場の調査を担当して、既に十数年の月日がたちました。英国の欧州連合(EU)離脱…
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1000年企業の肖像
日本は創業100年以上の企業が多くあり、世界一の長寿企業大国として知られる。その中には創業1000年を超えると伝…
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10 Questions
いま、世の中で起こっていること。誰もが知りたいと思っていること。でも、ちゃんと理解できていないこと。漠然と知って…
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河合薫の新・社会の輪 上司と部下の力学
上司と部下が、職場でいい人間関係を築けるかどうか。それは、日常のコミュニケーションにかかっている。このコラムでは…
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ファクトフルネス思考
「データを基に世界を正しく見る習慣」を紹介した書籍『ファクトフルネス』は、日本で90万部を超えるベストセラーとな…
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大西孝弘の「遠くて近き日本と欧州」
日本の読者にとって欧州のニュースは遠い国々の出来事に映るかもしれない。しかし、少子高齢化や低成長に悩み、企業の新…
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グルメサイトという幻
食べログ、ぐるなび、ホットペッパーグルメ──。外食店探しに欠かせない存在となったグルメサイトの地位が揺らいでいる…
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フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える
この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつか…
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ファストリ、異次元の経営
コロナ禍の混乱からいち早く抜け出したファーストリテイリング。破綻が相次ぐアパレル業界にあって、なぜユニクロだけが…
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テスラが仕掛ける電池戦争
日本でも2030年代半ばに新車販売でガソリン車をゼロにする方針が打ち出されるなど、各国の環境規制強化により普及段…
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70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
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