シリーズ
安藤毅の「永田町・霞が関のホンネ」

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「森喜朗氏辞任」問題でさらに厳しくなった政治リーダーの要件
東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長が女性を蔑視した発言で国内外から強い批判を招き、辞任を表明した。さらに森氏が密室で後任を指名しようとした手法に疑問の声が続出し、混乱に拍車をかけた。森氏の発言や後任を巡る…
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苦境の菅義偉首相、「ワクチン頼み」の死角
国会論戦が本格化する中、菅義偉首相が防戦に追われている。新型コロナウイルス対応への強い不満が支持離れを招き、求心力低下は深刻だ。政府は2月2日に緊急事態宣言の延長を決める見通しで、逆風が収まる気配はない。首相は2月下旬か…
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緊急事態宣言7日に決定 菅首相、方針転換の舞台裏
政府は新型コロナウイルスの感染拡大に対応するため1月7日に緊急事態宣言を再び発令する予定だ。東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県が対象で、期間は1カ月程度を想定している。昨年末まで緊急事態宣言の再発令に慎重だった菅義偉首相…
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政策は進んでも支持率低下、菅首相に立ちふさがる「コロナの壁」
順調な滑り出しを見せていた菅義偉政権が難局を迎えている。新型コロナウイルス対策への低評価が要因で内閣支持率の急落に見舞われ、「Go To トラベル」事業について全国一斉の一時停止に追い込まれた。政策面の成果積み上げで政権…
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菅政権発足2カ月、官邸・霞が関の政策調整はどう変わったのか?
菅義偉政権が発足して2カ月。菅首相は行政のデジタル化など肝いりの政策をスピード重視で推進し、2050年までに温暖化ガスの排出量を実質ゼロにする脱炭素も看板政策に据えた。政策面で経済産業省が主導権を握った安倍晋三政権から首…
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石破氏派閥会長辞任、行き詰まりの要因は「自らの言動」
自民党の石破茂元幹事長が9月の自民党総裁選大敗の責任を取り、自身が率いる派閥の会長を辞任した。非主流派色を薄めて再起を図る構えだが、次期総裁選への出馬は困難との見方が広がり、派閥を離脱する議員が相次ぐ可能性もある。菅義偉…
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見えてきた「菅流」政策決定方式、政権内に期待と懸念
菅義偉内閣が発足して間もなく1カ月。菅首相はスピード重視で看板政策を推進し、政府の政策会議を見直すなど「菅流」政策決定方式への転換を着々と進めている。政権内では評価する声が上がる一方、「菅1強」の色合いを強める首相官邸の…
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菅内閣発足、人事と発言から透ける新首相の思惑
菅義偉内閣が9月16日、発足した。これに先立つ自民党役員人事では総裁選で支持を得た5派閥に配慮しつつ信頼を寄せるベテランを配置。閣僚も継続性や安定性を重視した手堅い布陣となった。約7年8カ月ぶりとなる首相の交代劇。一連の…
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菅新総裁誕生、「秋田出身・改革派」の横顔・人脈とは?
安倍晋三首相の後継を決める自民党総裁選は14日午後の両院議員総会で投開票が行われ、菅義偉官房長官が岸田文雄政調会長と石破茂元幹事長を破って新総裁に選出された。雪深い秋田県出身の顔と、横浜を地盤とする改革派政治家の2つの顔…
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最大の焦点は「地方票」の行方、自民党総裁選スタート
安倍晋三首相の後継を決める自民党総裁選が8日、告示された。石破茂元幹事長、菅義偉官房長官、岸田文雄政調会長の3氏が立候補した。14日の両院議員総会で新総裁を選出する。国会議員票で優位に立つ菅氏に対し、石破、岸田の両氏が巻…
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安倍首相、辞意の舞台裏 「13年前の二の舞は避けたい」
安倍晋三首相が28日、持病の再発を理由に辞任を表明したのは第1次政権時に受けた「投げ出し」批判の回避を優先したためだった。新型コロナウイルスへの対応で心身ともに消耗する中、最長政権の幕引きの時期を自らが設定することにこだ…
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安倍首相、持病悪化で辞任へ 「国政に支障が出る事態は避けたい」
安倍晋三首相は8月28日、辞任する意向を固め、同日夕の記者会見で正式に表明した。持病の悪化で国政に支障が出る事態は避けたいと判断した。首相の自民党総裁としての任期は2021年9月末までで、任期を1年余り残しての辞任となる…
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安倍首相、連続在任最長に 記録更新の陰で続く病との闘い
安倍晋三首相の連続在任日数が24日、佐藤栄作元首相を抜いて歴代最長となった。2019年11月には第1次政権と合わせた通算在任日数でも憲政史上最長となっていた。最近も健康不安説が取り沙汰されるが、金字塔の陰では数十年にわた…
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国民民主、立民と合流へ 「熱気無き再結集」の行方は?
国民民主党は8月19日の両院議員総会で同党を解党し、立憲民主党と合流新党を結成することを賛成多数で決めた。9月上旬にも発足する合流新党は無所属議員も含め衆参の国会議員で150人前後の規模になるとの見方が出ている。次期衆院…
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迷走「Go Toトラベル」、背景に誤算の連鎖
「今は(新型コロナウイルスによる)死亡者も重症者も少ない。でも新規感染者数が増えている中のスタートになってしまい、どうしても不安が広がる。タイミングが悪かったね」。「Go Toトラベル」事業開始直前、安倍晋三首相は周辺に…
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小泉環境相を意識? 旧式石炭火力の削減に乗り出す経産省
経済産業省が二酸化炭素(CO2)を多く排出する旧式の石炭火力発電所の休廃止を促す方針を表明した。低効率型設備の9割にあたる100基程度を対象に、2030年度までに段階的に減らしていくことを想定している。地球温暖化対策を重…
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広がる解散・総選挙観測、最大の誘因は「分裂野党」
与野党内で安倍晋三首相が早期の衆院解散・総選挙に打って出るのではないかとの観測が広がっている。新型コロナウイルスへの対応などから慎重な見方が根強いが、政権の推進論者は「野党の準備が整わない間に衆院選をやれば勝てる」と首相…
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「コロナ国会」閉幕、焦点は「人事・解散・ポスト安倍」へ
通常国会が6月17日、閉幕した。新型コロナウイルスへの対応に追われる間に安倍晋三政権の基盤は揺らぎ、「ポスト安倍」レースに異変が生じるなど与野党を取り巻く風景は一変した。政界の関心は内閣改造・自民党役員人事、衆院解散・総…
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「社会のデジタル化を加速させる」 西村大臣が語るニューノーマル
日経ビジネスは6月5日、新型コロナウイルス対策を担当する西村康稔経済財政・再生相を招いたウェビナーを緊急開催した。西村氏は公的分野のデジタル化やテレワークなど刷新の動きを後戻りさせないよう集中改革を進める意向を表明。日本…
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安倍首相、逆風下の政権基盤立て直しシナリオの行方
政府が新型コロナウイルスの感染拡大に対応する2020年度第2次補正予算案を決定した。安倍晋三首相は25日の緊急事態宣言全面解除による経済活動の本格的再開とセットで経済と雇用を下支えし、大きく揺らいだ政権基盤の立て直しにつ…