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元エバーノートCEOで創業者のフィル・リービン氏が、ビデオ会議の新しいサービス「mmhmm(ンーフー)」を公表した(関連記事:新型コロナ後の新常態、早くも「Zoomの次」探るシリコンバレー)。Zoomと連携して、ニュースキャスターのような効果的なプレゼンテーションを可能にする。まさにニューノーマル(新常態)に対応するためのプロダクトを絶妙のタイミングで投入したリービン氏が単独インタビューに応じた。

(聞き手はシリコンバレー支局 市嶋洋平、根津禎)

フィル・リービン氏 米オールタートルズCEO(最高経営責任者)、米mmhmm(ンーフー) CEO。1972年、ロシア生まれ。ソフトウエアエンジニアであり、連続起業家として5社を立ち上げた。クラウド上にドキュメントを保存するエバーノートを創業し、2007年にCEO就任。2015年にCEOを退任。その後はベンチャーキャピタリストとしてスタートアップへの助言や投資を行っていた。日本食を愛してやまない日本通としても有名

なぜ今、会社を興し、「mmhmm」を作ったのか。Zoomでは足りないと考えているのか。

フィル・リービン氏(以下、リービン氏):ビデオでのコミュニケーションをよりシンプルで簡単に、かつより楽しくしたい。そう考えた。ドキュメントを背景にしてプレゼンテーションをする人が画面内に現れたり、複数の人とプレゼンテーションをしたり、他の人と共同作業をしたりといったことを実現したい。

 Zoomをはじめとする様々なビデオ会議サービスがあり、私も使っているが、退屈で疲れてしまう。Zoomに悪いところがあると言っているのではない。ただ画面上で人が(Zoomなどで一般的な参加者を表示する)「黒い小さな箱」に入っているだけでいいのか。米国のメディアの記事で「Zoom疲れ」を指摘するものもあった。ビデオを利用してプレゼンテーションするために、もっと適切な方法がこの世に必要だと考えた。

なぜ社名やサービス名をmmhmm(ンーフー)にしたのか。