米国では2020年末に始まった新型コロナウイルスのワクチン接種が急速に広がっている。カリフォルニア州シリコンバレーでは高齢者だけでなく、教育や食料品などに関わるエッセンシャルワーカーへの接種が始まった。実際に接種を受けた人の話から、日本での接種加速に向けたポイントを探る。

シリコンバレーの東部にあるレクリエーション施設のワクチン接種会場。駐車場を利用し、ドライブスルー型で行っている(河田剛氏提供、以下同)
シリコンバレーの東部にあるレクリエーション施設のワクチン接種会場。駐車場を利用し、ドライブスルー型で行っている(河田剛氏提供、以下同)

 「新型コロナのワクチンを受けたいか受けたくないかというより、コーチとして多くの選手や関係者に接する機会がある。受けざるを得ないというか、人のため」

 米スタンフォード大学でアメリカンフットボールチームのコーチを務める河田剛氏は、新型コロナのワクチン接種を受けた理由をこう説明する。

登録は容易。チェックも最低限

スタンフォードの医療保険が提供しているアプリの画面
スタンフォードの医療保険が提供しているアプリの画面
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 接種加速のポイントの1つ目は申し込みの容易さだ。

 河田氏は加入するスタンフォード大系列の医療保険のスマホアプリと、地元自治体のワクチン接種プログラムのウェブサイトに登録した。そして登録から2日後に、スタンフォードのプログラムで接種可能との通知を受けたため、3月3日午後にワクチン接種に向かった。

 スタンフォードでは保険で教育関係というプロファイルも認識されているからか、職業を選択する場面はなかったという。また、今回は接種を受けなかったが、自治体のサイトでは職業を選択したうえで、「申告内容に虚偽があった場合は罪になるという項目に同意している」(河田氏)

 こうしたスマホアプリでのサービス提供は必須だろう。「自分は病院にはかからないが、申し込みや変更・確認がスマホでできるのでスタンフォードのアプリを今回初めて入れた。非常に便利だ」(河田氏)。サービス提供側の応対の手間も減らすことになる。

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