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2019年9月の記者発表会で携帯事業について説明する三木谷氏(写真:Bloomberg/Getty Images)

 携帯電話事業を「第2の創業」とぶち上げているインターネット通販大手の楽天。正式サービスの開始は4月8日。準備作業は今まさに佳境を迎えている。

 しかしその内部では「異常事態」とも呼べる状態に直面している。楽天の常務執行役員と携帯事業会社「楽天モバイル」の代表取締役副社長という要職を務めていた徳永順二氏が、3月31日付で楽天を退職したことが分かった。

 徳永氏は以前はソフトバンクに所属していた。通信事業の監督官庁である総務省との折衝を担う渉外部門で活躍したエースだ。40代で常務まで務めたが、2017年7月末に突如退社して周囲を驚かせた。

 その後、携帯電話事業への参入を表明した楽天に移籍していたことが業界に伝わり、再び話題をさらった。楽天モバイルでは三木谷浩史会長兼CEO(最高経営責任者)と山田善久社長に次ぐナンバー3の地位。同社は今年1月6日、徳永氏を含む新執行体制を発表したばかりだった。そのキーパーソンが携帯電話事業を本格的に立ち上げる直前で会社を去るというのは極めて異例だ。