4月に満を持して携帯電話事業に本格参入する楽天。低価格を売りにNTTドコモなど大手の牙城を崩しにかかるが、サービスの違いを打ち出すのは容易ではなく巨額投資が裏目に出るリスクもある。ネット通販事業でも送料を巡り出店者の反発を招くなど、巨人アマゾンを相手に勝ち筋が見えない焦りも透ける。2019年12月期の全社業績は8年ぶりの最終赤字に転落。株価は5年で7割下落し、市場は成長性に疑問符をつけている。日本を代表するプラットフォーマーはどこに向かおうとしているのか。(写真:SOPA Images / Getty Images)