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 米ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が6月、ようやく「PlayStation 5(PS5)」の本体外観を明らかにした。競合である米マイクロソフトは、同社の次世代機「Xbox Series X」の外観を既に公表していた。これで2020年に発売予定の次世代機ゲーム機のデザインが出そろった。今回、外観と共に新たに判明したのが、2種類のPS5を用意したこと。4Kに対応する光ディスク「Ultra HD Blu-ray」を読み込めるドライブを搭載した標準品以外に、ドライブ非搭載の「デジタル・エディション(Digital Edition)」を発表した。

PS5の本体。右が光ディスクドライブを搭載したモデルで、左が非搭載モデル(画像:SIEの公式動画をキャプチャーしたもの)

 2機種を用意した最大の理由は販売価格を抑えたいからだろう。今回、SIEはPS5の価格を明らかにしなかった。マイクロソフトもXbox Series Xの価格をまだ明かしていない。新しいゲーム機の場合、発売時の価格が売れ行きの初速を大きく左右し、その後の成否に影響するからだ。発売、あるいは予約を開始するギリギリのタイミングまで価格を検討するはずで、最後まで価格は明らかにならないだろう。

 従来であれば約400~500ドルが、新しいゲーム機の発売当初の価格だった。この価格より高いとゲームユーザーは割高と感じやすい。PS4の発売当初の価格は399ドルで、事前の予想を下回る価格だったこともあり、発表された当時はユーザーから熱烈に歓迎された。VR(Virtual Reality)用ヘッドマウントディスプレー(HMD)「PlayStation(PS) VR」の発売当初の価格は399ドルだった。

 つまり399ドルというのはプレイステーションにとって「マジックプライス」に相当する。そこでPS5も同額での発売を狙うのが自然だろう。パソコンでプレイできるゲームの種類が増加し、かつ月額数ドルから十数ドルで遊び放題のゲーム配信サービスがいくつもある中で、SIEはPS5の価格をより一層下げたいところだろう。

 ただし、Ultra HD Blu-ray対応のドライブを搭載すると、399ドルを実現するハードルが上がる。製品によるものの、同ドライブのパソコン内蔵品は80ドル前後する。そこで、記者は、同ドライブ非搭載の機種を399ドルで、搭載の標準機種を449~499ドルで販売するのではないかと予測する。