自動運転やネット接続の機能を備えた「走る高性能コンピューター」へと変わろうとしている自動車。そこに熱視線を注ぐのが、これまでパソコンやスマホを主戦場としてきた大手半導体メーカーだ。スマホ向け半導体で業績が絶好調の米クアルコムも自動車向け半導体の強化に乗り出した。

 「21世紀にふさわしい車両への再定義に貢献していく」

 スマホ向け半導体大手、米クアルコムのクリスティアーノ・アモン社長兼CEO(最高経営責任者)は1月4日、テクノロジー見本市「CES」の開幕前日に開いた発表会で自動車向け半導体事業への強い期待を口にした。ホンダに「デジタルコックピット」と呼ばれる車載情報システム用の半導体を供給することも明らかにした。

クアルコムが1月4日に開いた発表会に登壇したクリスティアーノ・アモン社長兼CEO
クアルコムが1月4日に開いた発表会に登壇したクリスティアーノ・アモン社長兼CEO

 供給不足が自動車生産を直撃したことで重要性が強く意識されるようになった半導体。その半導体を手掛けるメーカーも、自動車の「走る高性能コンピューター」への変化を大きな商機と捉えている。

 米インテルのパット・ゲルシンガーCEOは2021年9月、「30年には高級車の部品コストの20%以上を半導体が占める」との予測を披露した。インテルは自動車向け半導体の市場規模が30年ごろに現在の2倍以上となる1150億ドル(約13兆円)に達し、半導体市場の11%を占めると予想している。

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