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 新型コロナウイルスの感染拡大で危機にある外食店が、グルメサイトに契約解除や手数料の減額を求めている。外出自粛で売り上げが激減し、グルメサイトに支払う手数料は家賃と同様に重い負担となっている。グルメサイト側は一時的に手数料を無料にするなどつなぎ留めを図るが、外食店の離反に歯止めがかかりそうにない。

外食店はかつてないダメージを受けている(写真は新宿区歌舞伎町、4月8日)

 外食店によるグルメサイトの解約、減額の動きは3月に加速した。東京都内のオフィス街に数店舗を持つ外食企業の担当者は、「売り上げが9割以上減った。資金繰りはもって3カ月」と明かす。収入は無くとも家賃や人件費の支払いが無くなるわけではない。少しでも資金流出を止めるため、3月に食べログ、ぐるなび、ホットペッパーグルメに解約、減額を求めた。「ホットペッパー、ぐるなびは比較的早く対応してくれた。食べログは4月中旬に『4月末の解約を認める』と連絡が来た」という。

 大手グルメサイトの料金は、月額固定の掲載料とインターネット予約に伴う送客手数料で構成され、依存度が高い外食店は1店舗あたり月額数十万円を支払っているケースもある。新型コロナの感染拡大でネット予約は激減したが、月額掲載料の支払いは続く。3、4月の歓送迎会シーズンを逃している外食店は悲鳴を上げている。