コロナ禍で苦しむ外食店が窮余の策として取り組んできたテークアウトやデリバリー。店舗と顧客との接点は、街の看板から顧客のスマートフォンに移行しつつある。

 そんな流れを先取りし、顧客接点をオンラインに特化する「デジタル外食店」がある。オンライン上に店があり、客がイートインやテークアウトなど食べ方を選ぶ――。そんな世界観を支えるのが、スマホで注文から決済まで完結する「モバイルオーダーシステム」だ。

 東京・千代田にあるカスタムサラダ専門店「クリスプ・サラダワークス大手町店」は、シンプルでおしゃれな内観だ。単価は1000円超と高額ながら、独自のメニューと豊富なボリュームが人気を集めている。

 イートイン用の座席もあるが、多くの来店客はスマートフォンのモバイルオーダーアプリで注文と決済を行い、店には品物を受け取りに来る。外食店としては珍しく、自社エンジニアが開発したアプリでは、トッピングやドレッシングを選べるだけでなく、自分好みの食材で構成したサラダも作れる。

 運営会社クリスプ(東京・港)がモバイルオーダーに注力するようになったきっかけは2014年。1号店の開業時、店外まで行列が延びるほど繁盛したことだった。

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