そんな中で今年2月、渋谷パルコの入り口近くに突如として、赤く大きな文字で「本」と書かれたサイネージが現れた。

 サイネージが指し示すのは、渋谷パルコ8階の「ほぼ日曜日」。ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」などで知られるほぼ日がパルコ劇場の隣で運営するイベントスペースだ。8階に上がってみると、看板には「本屋さん、あつまる。」と書かれている。

 「本屋さん、あつまる。」は今年2月22日~24日にかけて開かれた本の販売イベントだ。ほぼ日が都内の書店や出版社を集め、販売ブースを並べた。ほぼ日以外には、前出の青山ブックセンター本店、千駄木の往来堂書店、赤坂の「双子のライオン堂」という3書店に加え、光文社(古典新訳文庫)、NHK出版(「100分de名著」、「学びのきほん」)、新潮社(小野不由美著『十二国記』シリーズ)、ミシマ社の出版社4社が出店した。

「本屋さん、あつまる。」の会場の様子と見取り図
「本屋さん、あつまる。」の会場の様子と見取り図
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 書店を集めた販売イベントといえば、先立って今年1月31日~2月1日に二子玉川で開催され、2日間で3万人を集めた「二子玉川 本屋博」を、この連載で紹介した。
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 それに対して「本屋さん、あつまる。」の来場者は1日あたり1300~1400人ほどと、比較的小規模だ。しかし、同イベントには「本屋博」とは異なる狙いがあった。