日用品や食料品を注文から最短15分でお届けします――。ヤフーやLINEを抱えるZホールディングス(ZHD)は7月末に、都内の一部地域でこんな実証実験を始める。

Zホールディングスは、出前館のデリバリー網を活用して日用品を最短15分で届ける実験を始める
Zホールディングスは、出前館のデリバリー網を活用して日用品を最短15分で届ける実験を始める

 ZHDが活用するのは、グループ内でフードデリバリーを手掛ける出前館だ。傘下のアスクルが販売する⽇⽤品や食料品のうち、売れ筋の約300品目を地域の専用倉庫に保管。注文が入れば出前館の配達員が倉庫に取りに行き、自転車などで届ける仕組みだ。アプリでの注文から最短15分で商品が手元に届くという。ZHDの川邊健太郎社長は「小型商品ですぐに欲しいものは、出前館のデリバリー網と相性がいい。(消費者が)様々な配送方法を選べるようにして、顧客の利便性向上につなげたい」と期待を寄せる。

 ネット通販の最大の弱点は、配達までの「タイムラグ」だ。店頭在庫を抱えるリアル店舗と異なり、購入後すぐには商品を使えない。この課題を克服するため、EC事業者は宅配事業者と組んだり自社物流網を整備したりして「時短」に挑んできた。新型コロナ禍で巣ごもり消費が一般化する中、その競争が激しさを増している。

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