シリーズ
大西孝弘の「遠くて近き日本と欧州」

159回
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ヒートポンプ最大手ダイキンの野望 EVと並ぶメガヒット商品に
欧州で電気を利用した省エネ機器のヒートポンプ暖房給湯器の需要が急増している。欧州シェア首位であるダイキン工業のベルギー・オステンド工場やダイキンヨーロッパの社長、機器のユーザーを取材した。
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ストライキ地獄の英国で生活インフラがまひ 看護師向け食料支援も
物価上昇で生活が厳しくなり、欧州各地で労働者の賃上げを求めるストライキが頻発している。英国の看護師による大規模なストライキはその象徴だ。生活インフラのまひは収束の兆しが見えない。
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鼻水処理はティッシュから布に 欧州インフレ、貧窮生活の実態
欧州で物価上昇が続き、フードバンクの利用者が増えている。生活困窮者の実態や市民の節約生活を取材した。節約の中で、湯たんぽなど意外なヒット商品も出ている。
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英オクトパスCEO「古い電力業界にウーバーのような革新を起こす」
欧州のエネルギー危機で、多くの新電力が経営破綻に追い込まれた中、英国のオクトパスエナジーが成長している。危機はイノベーションの土壌となり、そこから次世代の企業が生まれ、成長する。その象徴であるオクトパスエナジーのグレッグ…
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破綻続く新電力、英国で成長する謎のオクトパス集団 日本にも上陸
欧州のエネルギー危機で電力やガスの価格が高騰し、多くの新電力が経営破綻した。こうした中で英国の新電力であるオクトパスエナジーは顧客数を増やし、世界でも注目を浴びる存在となりつつある。成長の原動力は何か。
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サッカー吉田麻也主将の「不断の努力」 英ファンド創業者の証言
開催中のサッカーワールドカップ(W杯)カタール大会で、強豪国を撃破し世界を驚かせた日本代表。日本代表の選手たちと交流の深い、世界最大級の債券系ヘッジファンド「キャプラ・インベストメント・マネジメント」の浅井将雄・共同創業…
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小宮隆太郎氏はなぜ戦後を代表する経済学者か 最後の教え子の証言
経済学者で東京大学名誉教授の小宮隆太郎氏が10月31日に93歳で亡くなった。小宮氏はなぜ戦後を代表する経済学者といわれるのか。最後の教え子であるロンドン大学・ロイヤルホロウェイ校准教授の平野智裕氏に、小宮教授の功績や思い…
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ボルボの新型EV、「ソフトが定義する車」の思い切りと割り切り
スウェーデンの高級車メーカー、ボルボ・カーは11月9日に同国首都のストックホルムで新型EV「EX90」を発表した。高度な安全技術やインフォテインメント(情報娯楽)など最先端のデジタル技術をふんだんに盛り込んだ。
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パナ、ダイキンの戦い 欧州ガス危機で日本発の省エネ機器が急浮上
ロシアからの天然ガス輸入が急減し、エネルギー危機に揺れる欧州でヒートポンプ式暖房・給湯機が売れている。ガスではなく電気を利用するほか、省エネ性能が高いのが特徴だ。パナソニックやダイキン工業が欧州で増産に乗り出している。
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中国BYD、欧州進出で「世界EV4強」に名乗り テスラを追う
中国の比亜迪(BYD)がパリ国際自動車ショーで欧州市場への本格参入を発表した。中国でのEV販売が急増し、世界のEV販売シェアは2位につける。欧州でも販売を伸ばせば、自動車産業の勢力図を塗り替えることになりそうだ。
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フレイル川口CTO「ソフトに強い中国EVが日欧米の強敵に」
世界各国で電気自動車(EV)の普及が進んでいる。電池など関連産業でも新工場建設が相次ぎ、新たなサプライチェーン(供給網)が生まれつつある。日経ビジネスLIVEでは10月14日(金)19時から、「欧州電池スタートアップのC…
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ボッシュ取締役「エンジン技術者の最大1400人がEV関連に異動も」
自動車産業の電気自動車(EV)シフトなど世界的な産業構造の転換が起きているなか、従業員のリスキリング(学び直し)が不可欠になっている。ドイツの中でも先行するボッシュの人事担当取締役のフィリズ・アルブレヒト氏に話を聞いた。
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ボッシュ、2800億円投資の学び直し 内燃エンジン技術者はどこへ
ボッシュが電気自動車(EV)へのシフトなどに伴い、全社的に従業員のリスキリング(学び直し)を進めている。10年間でおよそ20億ユーロ(約2800億円)を投資する。内燃エンジンのエンジニアはどのように新たなスキルを手にした…
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インフレと景気低迷に苦しむ英国の「ギャンブル」、大減税の代償
インフレと景気低迷に苦しむ英国のトラス新政権は9月23日、大規模減税を発表した。市場は財政悪化を懸念し、通貨と国債、株がいずれも売られるトリプル安に陥った。スタグフレーションの足音が忍び寄る世界経済の中で、英国の苦境は他…
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エリザベス女王の国葬、開かれた王室とソフトパワーの集大成に
9月19日、英国の女王エリザベス2世の国葬がロンドンのウェストミンスター寺院で執り行われた。英王室や政府関係者のほか世界の元首や首脳らが参列し、周囲には多くの人々が押し寄せた。国葬は女王が心血を注いだ英国のソフトパワーを…
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英首相にトラス氏、金持ち批判とジョンソン人気が後押し
英与党である保守党の党首選挙で、トラス外相がスナク前財務相を破り、新首相に就任する。英国では足元で10%超のインフレ率が冬に向けてさらに上昇するという予測があり、トラス氏は非常に難しいかじ取りを迫られることになる。
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ロシア制裁のブーメラン直撃 ドイツ、「脱原発」先延ばしか
ドイツのインフレが収まる気配がない。ロシアからの天然ガスの輸入が減少し、割高なガスの使用量が増えている。今年末に全ての原子力発電所を停止する予定だったが、稼働延長が議論されている。
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VW支える中国・国軒幹部「EVの7割が安価なリン酸鉄系電池に」
7月7日の独フォルクスワーゲン(VW)がドイツ北部のザルツギッターで開催した電池工場の定礎式。大勢のドイツ人が集まる会場の中に中国の電池大手、国軒高科の経営陣たちがいた。同社にはVWが約26%出資し、VWの電池戦略に欠か…
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VWがEV電池の自社生産へ 現地で見た「レゴブロック戦略」とは
独フォルクスワーゲン(VW)は7月7日、ドイツ北部のザルツギッターで同社初となる電池工場の定礎式を開催した。電気自動車(EV)シフトを進める同社は、電池産業で覇権を握るアジア勢にどのように対抗するのか。
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VW最大のEV工場の今 エンジン車生産から何が変わったのか
ドイツ・フォルクスワーゲン(VW)は2019年にエンジン車を生産していたツウィッカウ工場をEV生産に切り替えたが、当時の電気自動車(EV)生産台数は非常に少なかった。それから2年半で同工場はどのように変わったのか。動画と…
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ファクトフルネス思考
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大西孝弘の「遠くて近き日本と欧州」
日本の読者にとって欧州のニュースは遠い国々の出来事に映るかもしれない。しかし、少子高齢化や低成長に悩み、企業の新…
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グルメサイトという幻
食べログ、ぐるなび、ホットペッパーグルメ──。外食店探しに欠かせない存在となったグルメサイトの地位が揺らいでいる…
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フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える
この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつか…
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ファストリ、異次元の経営
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テスラが仕掛ける電池戦争
日本でも2030年代半ばに新車販売でガソリン車をゼロにする方針が打ち出されるなど、各国の環境規制強化により普及段…
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70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
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