シリーズ
大西孝弘の「遠くて近き日本と欧州」

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ノルウェーは75%が電動車 欧州のEV急増は一時的な現象か
2021年に入っても欧州では電気自動車(EV)の販売増が続いている。独アウディが26年以降の新型車は全てEVにすると表明するなど、EVシフトに関する発表も相次ぐ。今後、どこまでEV販売が伸びるのか。
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G7が対中国で「グリーン一帯一路」 日本は何を売るのか?
英国で開催されていた主要7カ国首脳会議(G7サミット)が13日午後に閉会した。途上国への温暖化対策の支援を強化することで合意し、グリーン産業革命を後押しすることを強調した。日本はこの波に乗っていけるのか。
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欧州EV首位が揺らぐ仏ルノー、強まる日産依存
ルノーのルカ・デメオCEOがEVシフトを強めている。ただ、巨大な競合他社に比べて研究開発費が少ないルノーは、日産自動車と三菱自動車の3社連合での協力が不可欠だ。デメオCEOは、経営再建とEV強化の両立という難しいかじ取り…
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コロナ対策、英国の大成功と大失敗
英国で新型コロナウイルスの感染者が急減し、海外旅行の解禁など規制緩和が進んでいる。英政府はワクチン接種の進展に胸を張るが、2020年は規制強化と緩和を繰り返し、政策の失敗が目立った。日本は英国の成功と失敗から学ぶことが多…
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ノースボルトCEO「世界で最もグリーンな電池をVWに供給する」
スウェーデンの電池スタートアップであるノースボルトに欧州の自動車メーカーや産業界の期待が集まっている。先行するアジアの電池メーカーに対し、どのような優位性を示していくのか。米テスラの元調達担当幹部でもあるピーター・カール…
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年齢制限で物議、アストラゼネカ製ワクチン接種と副作用のリアル
英国では既に2000万人以上が英アストラゼネカ製ワクチンを接種している。同ワクチンは血栓のリスクが報告され、一定の割合で副作用が出るといわれている。実際の副作用とはどのようなものか。筆者の経験を報告する。
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ボルボCTO「2025年にはEVとエンジン車のコストを同等に」
ボルボ・カーは2030年までに全ての新車を電気自動車(EV)にすると宣言したが、その達成は容易ではない。EV専業という点では、米テスラというパイオニアがいる。EVの性能を高め、テスラにどのように対抗するのか。ボルボのヘン…
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欧州サッカー「金持ち」クラブの新リーグ 大衆のエリート批判に火
欧州のサッカー強豪クラブが4月18日に創設を発表した「欧州スーパーリーグ(ESL)」が、様々な反発や混乱を招いている。欧州のサッカーファンやサッカー協会が激しく反発し、20日夜に当初は参加する予定だったイングランドのクラ…
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EVで店舗販売消滅、ボルボ最古参幹部「オンラインは値引きなし」
スウェーデンのボルボ・カーがすべての電気自動車(EV)をオンラインで販売する。2030年まですべての新車がEVになるため、これまで営業・販売を担ってきたディーラーからの反発が予想される。オンライン販売においてディーラーは…
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トヨタも危うく生産停止に、スエズ通航再開も混乱続く国際供給網
エジプトのスエズ運河で座礁により航路を塞いでいた大型コンテナ船「エバーギブン」が、29日に離礁に成功した。運航が再開したものの、新型コロナウイルスの感染拡大や半導体不足など国際供給網の混乱が続いており、自動車産業は予断を…
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エンジン継続はトヨタと同じでも株価高騰、ドイツ勢のしたたかさ
ドイツのBMWやフォルクスワーゲンが電気自動車(EV)普及に関する具体的な目標を掲げた。それでもエンジン搭載の新車販売をやめることを明言しなかった。現実的な方針であり、トヨタ自動車など日本勢のスタンスに重なる。だが、ドイ…
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ボルボ社長「吉利とエンジン統合、EV化阻む過去の遺産はもうない」
スウェーデンのボルボ・カーは3月2日、2030年までに新車の全てを電気自動車(EV)にすることと、全てオンライン販売に切り替えることを発表した。ガソリン車やハイブリッド車を求める顧客がいる中で、本当にEVに絞って大丈夫な…
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VW、巨大電池工場6カ所に 欧州勢突き動かすテスラと環境規制
欧州で電気自動車(EV)の販売が急増している。だが、最大100万円を超える手厚い購入補助で、需要が喚起されている側面が強い。今後もEV販売を伸ばしていくためには、欧州メーカーはどのような課題を乗り越えていかなければならな…
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ワクチン(4)仁義なき争奪戦の欧州から見た、接種出遅れ日本の懸念
2月3日、英国でワクチンの接種を受けた人が1000万人を超えた。しかし、欧州連合(EU)加盟国のドイツやフランスでは接種が想定より遅れている。EUは地域内への供給を優先するため、域内で生産したワクチンの輸出に規制をかける…
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英国がTPP参加を申請、「自由貿易のチャンピオン」になれるか
英政府は1月30日、環太平洋経済連携協定(TPP)への参加を2月1日に申請すると発表した。欧州連合(EU)を離脱した英国のジョンソン首相は「自由貿易の熱烈なチャンピオンになる」と語るが、本命の米国との自由貿易協定(FTA…
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ワクチン(3)接種で株価一時7倍、ホットな裏方はかなりコールド
世界各国で新型コロナウイルス用ワクチンの需要が高まっている。ワクチン供給においては製薬メーカーだけでなく、保管や輸送などを支える企業の活躍も不可欠だ。特にドイツには有力な裏方企業があり、株価が高騰している。
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ワクチン(2)EUの弱点が露呈、開発国ドイツで接種遅れにいら立ち
欧州連合(EU)において新型コロナウイルスワクチンの接種が遅れている。ドイツ企業のビオンテックがワクチンを開発したが供給が遅れ、ドイツで接種を受けた人数は英国より大幅に少なく、批判が強まっている。
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ワクチン(1)英国、医療崩壊の懸念でリスク覚悟のスピード接種へ
英国で新型コロナウイルスの新規感染者数が連日5万人を超え、英政府は1月5日から2月中旬までイングランド全土で三回目のロックダウン(都市封鎖)に踏み切った。2月中旬までに約1300万人のワクチン接種を完了する方針だが、実現…
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コロナ変異種が招いた英仏間の物流寸断 一部緩和も混乱続く恐れ
英国で新型コロナウイルスの変異種が広がり、20日夜にフランス政府が英国からの渡航を禁止し、英仏間の物流が混乱した。23日から条件付きで渡航が許可されたが、年末年始まで混乱が続く可能性がある。
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英国、EUと通商協定で合意も、残る大きな誤算と懸念
英国と欧州連合(EU)は24日、自由貿易協定(FTA)など両者の新たな将来関係を巡る交渉で合意した。年明けに関税が発生するなど物流が大きく混乱する事態は避けられそうだ。ただ、英国は4年半の交渉期間に多くの誤算があり、取り…